不動産を相続する時に懸念材料となるのが、売却できず管理コストだけがかかる「負の財産」だ。あす綜合法務事務所グループ代表の澤井修司さんの書籍『あるある! 田舎相続』(発売:講談社、発行:日刊現代)より、弟に託された実家を手放すことになった姉妹の事例を紹介する――。■実家に住む「末っ子長男」ががんを患う先祖代々農家を営んできた田畑家。両親は亡くなり、長男の耕太が実家を継いで農業を続けていました。2人の姉