松野明美「ダウン症の弟を守るお兄ちゃんへ…」感謝の言葉
「輝仁は、バレンタインデーでもチョコレートを4〜5個ももらってくるような“ややイケメン”に成長しています(笑)。今はサッカーに夢中で、クラブチームの練習を終えて家に帰ってくるのは夜の10時。試合や練習で、ほぼ毎日サッカー漬けの生活です」
「小学校の低学年のころは『弟と一緒にいたくない』とか『弟と一緒にいたら(他の子たちと)遊べない』とか言っていましたね。長男は弟に対して、もどかしいというか、どうしてなんだという気持ちがあったと思います。お兄ちゃんには、テレビ番組で次男のことを告白するまでは直接、教えてはいなかったんですよ。でも弟が“成長が遅い”ことや“勉強もなかなかついていけない”ということを、長男は自分で理解したんだと思います」
そんな長男にも、次第に変化が……。
「小学4年くらいになると、弟のことをわかってもらおうと『健太郎には、障害があるけど、一緒に仲良くなってね』と友人に声をかけてくれるようになったんです。作文にも『健太郎が大好き。幸せになるためにダウン症になって生まれてきたんだ』と書いているんですよ。自分で悩んで理解してきたんですね。そういうのを見ると、成長を感じます。お兄ちゃんが卒業すると、小学校では次男がひとりになるので、心配ではあります。でも次男も、4月からは小学6年生なので乗り越えてもらわないといけませんね」
卒業式での長男の姿を、母は感謝の気持ちで見つめたことだろう――。
