東芝dynabook KIRA L93発表、360度ヒンジと合体分離の「7in1」モバイルノート
CES 2014で参考出展された5in1ノートPCの製品化バージョンですが、変形モードの数え方はさらに増加し、7種類まで増えました。
キーボードはアキュポイント(スティック型ポインティングデバイス)を内蔵しており、分離した状態では自動的にワイアレス接続になります。この分離機構と360度ヒンジで、様々な設置状況に広く対応しよう、というコンセプトのモデルです。
7種類のモードの内訳は、合体した状態で開いたノートPCスタイル、合体+180度開いて平板状にしたフラットスタイル、キーボードを取り外した状態で立てかけたキャンバススタイル、合体した状態で立てかけたテントスタイル、キーボードを取り外した状態で180度以上ヒンジを回転させたスタンドスタイル、そこからキーボードを加えたデスクトップスタイル、そして合体時にヒンジを360度回転させたタブレットスタイルとしています。
本機ならではと呼べそうなモードとしては、キーボードを外した状態でのキャンバススタイル、スタンドスタイル、デスクトップスタイルが挙げられます(ただしスタンド〜とデスクトップ〜はキーボードの有無が違うため、分けるのは強引な気もしますが)。
ちなみにCES時と比べると、2つあったタブレットモードがまとめられた(CESではキーボードの合体・分離で別モード扱いでした)一方で、フラットスタイルとデスクトップスタイル、そしてテントスタイルが加わったことで7種類となっています。
変形途中の形態が有用性を認められてモードとして採用されるというのは、F-14をモデルにした有名アニメの変形戦闘機のようで、ちょっと面白いエピソードです。
さて、ペン入力の専用デジタイザペンは、東芝曰く「手書きに最適化された」仕様。ペンの滑らかさ(適度な抵抗感)や筆圧応答などを追求し、スムーズな書き味が楽しめる、としています。
また付属ソフトもMicrosoft Office Home and Business 2013、アドビのPhotoshop Lightroom 5に加え、イラストレーターや漫画家の間で定番的アプリの一つとなっているセルシスのCLIP STUDIO PAINT PROが含まれるのもポイントでしょう。
また、こうした特殊な構造を持ったノートPCですと、ともすれば基本性能は二の次といったモデルもあります。しかしL93はCPUこそ超低消費電力仕様な(つまりウルトラブック用と比べてもクロックが低い)インテル Core i5-4210Y(定格クロック1.5GHz/ターボ時最高1.9GHz)ですが、メインメモリは8GB、ストレージは128GB SSD、液晶ディスプレイは前述の通りWQHD解像度と、かなりの重装備なのもポイントです。
本体サイズは幅319.9×奥行き227×厚さ16.9mm。本体重量は変形機構などがあるため、1.75kgとちょっと重め。キーボード非装着時は約1.3kgになります。入出力端子も分離式キーボードの関係からか、USB 3.0×2基、Micro HDMI出力、MicroSDカードスロット、音声入出力と控えめ。
バッテリー駆動時間はJEITA 2.0で約9時間、JEITA 1.0で約10.5時間。なお、キーボード側のバッテリー駆動時間は、バックライトオフ時は約8時間、バックライトオン時は約2時間です。
分離キーボードはともすればイロモノ的にも見られそうですが、航空機や電車など、狭いスペースでの使用時などではキーボードだけを膝上に置けるなど、使い勝手と柔軟性は確実に上がる構造。
変形・分離構造の面白さ自体も含めて、間違いなく一見の価値はあるPCといえそうです。
