浅田真央(アイスバーグ・スケーティング・パレス/撮影:フォート・キシモト)

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日本時間24日、ソチ五輪の閉会式が行われ、17日間の熱き戦いが幕を閉じた。

今大会もっとも国内の注目を集め、感情を移入して応援したアスリートの一人は、フィギュアスケートで6位に終わった浅田真央だろう。初日のショートプログラムでは思いも寄らないミスを連発したかと思えば、失意を一晩で乗り越えた翌日のフリースケーティングでは集大成と呼べる見事な演技を見せた。

すると、TBS「S1」では放送5時間前に収録したという浅田のインタビューを放送。高橋尚子が聞き手となって行われたインタビューで、彼女の胸中や去就について迫った。

「今回、団体戦からずっと長い期間、オリンピックのことばかり考えていたのでやっとオリンピックが終わるんだなという気持ちです」と切り出した浅田は、「団体戦からすごく不安な気持ちになってしまって、終わった後は大丈夫かなという思いがあって、“今まで何やってきたんだろうな”っていう思いにもなったんですけど、フリーでは最高の演技ができて4年間やってきたことっていうのを全て出すことができたので今はすごく嬉しい気持ちです」と晴れやかな表情を見せた。

ミスを連発したショートプログラムについては、「団体戦を経験していたので、そういう空気になるっていうのは分かっていたんですけど。自分の中でも今までに感じたことのない緊張や恐怖心を感じていたので、“滑れるかな”っていう。自分をコントロールできないのにスタートしてしまいました」と振り返った浅田。「4年間の想いがショートでは全く出すことができなくて、“これで出なかったらなんだったんだろうな”って。そういうすごい不安な気持ちや恐怖感がショートを終わった時に感じたんですけど、フリーが終わった時には自分の全てを出すことができたので、ただただ出し切ったって」とも――。

また、「自分に声をかけるとしたら?」と訊かれると、「やったね」と答えた浅田は、ライバル=キム・ヨナについても「“おめでとう”って言って写真を撮って貰いました。(キム・ヨナは)日本語で“お疲れ様”って言ってくれました」と嬉しそうに明かし、3月に行われる世界選手権には「目標は今回叶わなかったショートとフリーを二つ揃えること」と意気込みつつ、その後の去就については「(現役か引退か)まだ覚悟がちょっと両方とも出来ていない状態」と説明した。