ということで十分発達したコンピュータ将棋は棋風がない、ちょっとやそっとではその偏りが読み取れないと思われる。んで人間でそれに一番近いのが羽生善治ということなのだろう。

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CADソフト、むかしの日本製のCADソフトは一生懸命アルゴリズムをチューニングしてちまちま高速化していた。一方アメリカ製のAutoCADというソフトは、日本製に比べるとソフトの処理はあまり速くなかったが、計算を高速化する外付けのハードが出た。AutoCADはシェアが世界一なのでハードメーカーはAutoCAD用のハードは作ってくれるけど、日本製のCADソフト向けには誰も作ってくれなかったので、結果的に日本製のCADは負けてしまった。

というkawangoの話。そういえば当時CADを使っている同僚がそんな話しをしてたような。専用ハードを買ってもらえると速くなるんですけどね〜と。どういうハードなのか結局聞きそびれたが。浮動小数点演算のコプロセッサみたいなものだったのだろうか。いまではウソみたいな話だけど、むかしのCPUって浮動小数点演算ができなかったんだよね。80386とか80486とかの頃か。

で、まあなまじソフトを工夫するよりもハードの発達の方が影響が大きいんじゃないのという話で、羽生善治とkawangoで意見が一致していた。確かにね〜。むかしポリゴンとかの隠面処理をいかに効率良くやるかみたいなアルゴリズムを勉強したことがあるけど、結局は3D処理がここまで発達したのはGPUというハードによる力任せの処理だし。なんか「この計算は省略できる」とか、地道に計算量を省くアルゴリズムを調べてたのが馬鹿みたいというか…ぐぬぬ。

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そう考えると前述の羽生善治の「如何に先を読まないか」を考えるのが人間の特徴という話も、結局は意識してないだけで膨大な計算をしてる(意識しないほど瞬時に)ってことなのだろうか。まあ、この辺はまだまだよくわからんのぅ。羽生善治もコンピュータと人間の特徴は正反対の方向に向かってるようだけど、実は無限の彼方では同じ所で出会うのか?みたいな疑問をなげかけている。

プラス無限大とマイナス無限大は数直線で表すと正反対の方向だけど、円周上の点にプロットすれば同じ場所なんだよね。円周の0時の方向にプラスゼロとマイナスゼロがあり、右回りにはプラスの値が増えていく。左回りにはマイナスの値が増えていく。6時の方向はプラス無限大とマイナス無限大が同居している。「tan θ」を計算すれば、有限のθ(0度〜180度)に、プラスマイナス0からプラスマイナス無限大までのすべての数値を対応付けることができる。

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kawangoが参加する対談はすべて生対談になる不思議。最初ブログのタイトルを「羽生善治 vs 川上量生対談」って書いて、見なおしたらあれ「生対談」になってるなと、危うく「生」を削除しようと思いましたよ、私は。どこの「きのこる先生」ですか。司会者に「株式会社オダンゴ会長」とか紹介されるし。

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●追記

コメントでは対話の自分の手番で発言に詰まるかどうかで勝ち負け判定されていて羽生さん優先になっていた。まあ勝ち負けなんて意味ない対談とは思うけど・・・(続く)。

http://twitter.com/kawango38/status/313036955984211968



(続き)羽生X川上対談のハイライトは最初(当然専門ではない)コンピュータ工学的な発言を自分からするのに慎重だった羽生さんが巡回セールス問題を持ち出した瞬間だったと思う。あの時、羽生さんはこの相手のレベルなら大丈夫と見切ったのでしょう。まさに詰んだ。

http://twitter.com/kawango38/status/313039134979665920


笑った。なんか被害妄想っぽい気がしないでもないけど(笑)、こういう捉え方もまたアリかな。面白い。敵陣の王の喉元に王手!と(笑)。秒読みするとおもしろいかも。10秒…20秒…25秒、6、7、8…www

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年03月22日時点のものです。