ディナモ・ザグレブでの練習から2日後には、ピネティーナでインテルの練習に合流し、イタリアでのデビュー戦はシエナに敗北。サン・シーロでのデビューとなるはずだったキエーヴォ戦では、足首を痛めて欠場を余儀なくされ、その4日後のクルージュ戦で素晴らしいアシストを決めて本拠地デビュー。フィレンツェでは敗北以上の崩壊に巻き込まれ、前半だけで交代。敵地でのクルージュ戦は見事な結果に終わり、次はダービー。インテルMFマテオ・コバチッチは、このめまぐるしさに目まいなどないのだろうか?

「まあ、少しはあるけど、苦しんではいないよ。フィレンツェで1−4と負けて、僕らはどん底に落ちていた。ダービーで高く昇りつめたい」

−ダービーに向けて“洗脳”されました?
「何も教えてもらう必要はなかったよ。テレビで見れば、イタリアで最も重要なダービーだと分かる。あとは(デヤン・)スタンコビッチが説明してくれた。彼とは言葉のこともあって、よく分かりあえるんだ。彼はたくさんのダービーを戦ってきた。ミラン相手に彼がゴールを決めたのも覚えている」

−ですが、サン・シーロの騒ぎっぷりを説明するのは難しいでしょう。
「だから、早く聞きたいと思っているよ」

−出場したら興奮するのでは?
「最初は少しナーバスになるかもね。でも、試合が始まれば過ぎ去るさ。もうそんなことは考えなくなる。僕のようにサッカーが好きな人は、こういう試合のためにやっているものだ。緊張よりも、その試合を戦いたいと思うものさ」

−では、出場機会がなかったら気分は悪いでしょうね。
「僕は、『一人はみんなのために、みんなは一人のために』というのが、単なる言い回しだとは思っていない。決めるのは監督だ。僕はそれで構わないよ」

−監督から主に言われることは?
「『これをやれ、あれをやるな』と言うのは難しいものさ。監督は、自分のサッカーをするように後押ししてくれる。僕はそれが好きなんだ」

−バルセロナ戦でのミランはどうでした?
「ルーマニア遠征中にホテルでみんな一緒に見たんだけど、正直、僕はバルセロナが勝つと思っていた。でも、ミランは本当にファンタスティックな試合をしたね」

−あの試合があなた方に教えたことは?
「僕らとの試合では少し違うやり方をしてくると思う。もっと守備的じゃないはずだ。スピード、守備の堅さ、チーム全体でプレーをつくることが必要になるだろうね」

−特に注意するのは?
「(マリオ・)バロテッリと(ステファン・)エル・シャーラウィ。でも、彼らだけが危険だと思ったら間違いだ」

−真のコバチッチのどんな部分をすでに見ることができ、どんな部分をこれから見られるのでしょう?
「僕は常に全力を尽くす。でも、まだとても若い。僕のタイミングはまだこれから来るはずだ。インテルと同じだよ。僕はもっともっとやれる」

−インサイドハーフ、レジスタ、トップ下。3つともやりましたが…
「僕は監督に言われたところをやる。ただ、インサイドハーフとは思っていないかな。もっとピッチの中央にいたいんだ」

−では、ゴールよりアシストの方がいい?
「MFだからね。イエスと言わなければいけないかな。ただ実際は、本当に選べないんだ」

−ボールを持つのが好きですよね。この数試合でもありましたが、それがミスにつながることもあります。
「パスミスと平凡なパスで選べというなら、平凡なパスを選ぶ。チームによりダメージを与えないからだ。でも、僕がいつも多少のミスを覚悟で少し狙ったパスをしようとするのは事実だ。ここまで、監督からは、自分のクリエイティビティーを捨てるようには言われていない。一定のバランスの中で、自分が感じるようにやれと言ってもらっている」