インタビュー:MEG「やっとトランクに荷詰めが出来た所、これを持って今から飛ぶ所なんです」
――ベストアルバムのお話の前に、8月25日に両A面シングル「PASSPORT / PARIS」を発売されましたが、何故あのタイトルにしたんですか?
MEG:アルバム「MAVERICK」を作り終えて、ヨーロッパに一人旅で行ったんです。その帰りに、レーベルのこともあるんですけど、「来年どうしよう?」というのが自分の中でやっと固まって。シングル一枚、そしてベストアルバムで一区切りというのが決まってのテーマがまとまったので、新しい所に旅立ちじゃないけど、新しい展開に向けての準備という意味で、帰ってきた時にはすごく清々しい気持ちで、「そういう流れに向かっていくぞ!」という気持ちが入っているので内容もそういう感じになってるし、タイトルも「PASSPORT」になってるし、という感じですかね。――もう一方の「PARIS」は、フランスに対して思い入れがあるんですか?
MEG:「JAPAN EXPO」(2009年7月開催)で初めてヨーロッパで、パリでライブして。その時に「レコードリリースの動きの中で何ができるだろう?」とか「今ある予算の中で何ができるだろう?」とかですごく悩んで考えていて。日本の中にいるから、「日本の中で何ができるか?」って考えたけど、それを“JAPAN”として見た時に、まだまだそこに限られず色んなことができるんじゃないかと思って。JAPAN EXPOはすごく刺激になったし、ヒントにもなったから、ずっと気になっていて。それでこの春、一人だけどもう一回観に行ってこようと思って、向こうでマンガカフェだったりジャパニーズカルチャーの本を見たり、実際に向こうの人と話したりしたんですけど、やっぱり「日本の中で何ができるか?」じゃなくて、それをまた海外に持って行った時に面白い展開があると思って。ダメかもしれないけど、ダメなりの理由が見付かりそうな気がするから、やってみたいと思ったし、同じ「どうしよう?」って考えるなら、その方が面白そうだと今、思ってる。――JAPAN EXPOをやってみて、手応えは如何でしたか?
MEG:EXPOが2万人ぐらい入るすごいホールでライブっぽかったので、本当はダンサー達も連れて行って、いつものスタイルで観て欲しいんだけど、それをやるにはまだまだ修行が足りないから、そこが当面の目標ではあります(笑)。何年後か分かんないけど、自分のライブが自分のスタイルで見せられるようになるまで、みかん箱の上で歌うじゃないけど、今はそこからでもいいからやってみようと思ってる(笑)。――現地のお客さんの反応は、如何でしたか?
MEG:EXPOという特殊なイベントだったのもあるけど、カワイイものに対して、日本ほどうんちくが無くても「カワイイ」と言える人が多いなと思った。極端に言ったら「日本と言ったら寿司でしょ、サムライいるでしょ」ぐらいの偏った知識が、音楽にもまだある気がしていて(笑)。ビジュアル系が人気なのは分かるけど、例えばガーリーなものを投入した時に受け入れられるのか?受け入れられないのか? 受け入れられないのであれば、その理由が知りたいし。まだ持ち込んでないから定着してないだけなのかどうかが知りたいという。やってみないと分からないけど、ジャパニーズカルチャー的なものは色々コラボもしたし、ツールはゼロじゃないから。今やっと準備が整ったので、持って行ってやってみたいと思ってますね。