――ベストを出すことに対して、特に抵抗は無かったですか?

MEG:去年から「少しこのペースは考えないといけないな」って考えてたんですけど、その段階で辞めていたら多分ベスト盤って、もう、しがないイラストジャケットとかで出ちゃうんだろうなと思ったし(笑)。アーティストの意向と違う変なもので、その後レーベルから出るというのは絶対に嫌なので。ベスト盤まではもうこの会社でやると決めてたのもあります。

――3年前のメジャー移籍以前の曲も含めたベストという選択肢はなかったですか?

MEG:一回インディーズレーベルでブレイク入れてるのもあるし、「OK」以降で私の中でめまぐるしく環境も変わったし、音楽を好きになったタイミングだったから、そこからの3年間でまとめました。

――初回限定盤「Terminal B」に付属のボーナスCDに新録される5曲はどんな感じですか?

MEG:本当に、良いのができたという気がしています。こういうのをシングルで切るべきだって思います。渡辺善太郎さんは、私が19才ぐらいの時に、レコード会社にプロモーションみたいな感じで行ってた時に偶然一瞬お会いしたんですよ。私、hitomiの「there isノ」とか「IS IT YOU?」を聴いた時に、なんてドラマチックな曲なんだろう!と思ってたから、「この人、hitomiのアノ曲の人だ。うわぁ、すごい!」と思って。でも、デビュー間もないアーティストが善太郎さんに頼める状況でもなかったし、いつか頼みたいってずっと思ってたから。今回、ボーナスディスクで録り直したいというのは、すごく強くディレクターにお願いして、叶った感じなんですよね。実現して良かったです。

――この5曲は、どのように選ばれたんですか?

MEG:声に加工してあるのもいいんだけど、そうじゃないパターンも良いのかもと思った曲たちですかね。「イケナイコトカイ」は8年とか経って、今もう一回録り直してみると、また全然違う印象で。当時は歌詞の意味もあまり理解できてなかったし、もっとライトに感じてたから、「こんな曲だったのか」と思って、言葉の重みがちょっとわかる年になったのかなと。レコーディングって作業工程的に、歌詞を書いて、初めて声にして歌ったテイクをそのまま使うことが多いから、その後何回も歌ってると「もうちょい、こういう風に歌いたかったな」みたいなのがあったりして。「NATALIE」とか「LOVE LETTER」とかは、そういうのを割とライブの時に近い感じで残せたという。レコーディングって、そういうスタイルの方がいいのかな?と思いましたね。曲を録って、探り探り歌っている声もいいんだけど、もうちょっと練習してから録るスタイル。バンドの人みたいな感じもやってみたかったから、今回ライブで何回か歌ってるヤツをまた再録というのは充実してましたね。

――「イケナイコトカイ」って、SHIBUYA-AXでの“PARTY”で披露されてましたけど、1曲だけ異質でしたからね。

MEG:やりましたね(笑)。今回はもうオリジナルに近いですね。

――8年前の制作当時で、印象に残っていることなどありますか?

MEG:もうすごく色んなこと考え過ぎてたかもしれないし、悩んでもいたし、自分に出来ることは何なんだろう?ってすごく模索してたし。最初のデビューの時は「ミュージシャンって、こういう流れなんだ」という所を初めて知った感じで「曲を作った後にインタビューするんだ!」「インタビューでアピールする理由が無いとダメなんだ?」「ライブってするんだよな?」って、2年ぐらい思ってました(笑)。ミュージシャンって、思ってたのと結構違ったな、というのもあったり。