■第11試合 WEC世界フェザー級選手権試合/5分5R
[王者]ジョゼ・アルド(ブラジル)
Def.5R終了/判定
[挑戦者]ユライア・フェイバー(米国)

ユライアへの声援の余りの大きさに、尋常ではない館内の雰囲気。王者アルドには、WEC史上最大のブーイングが送られる。キャンバスに視線を落としたままの王者は、試合開始とともに視線を上げる。まずはユライアの前蹴りをバックステップでかわしたアルドは、続いて左ハイもブロック、左右のストレートも余裕を持って見切る。

右を2発連続で見せたユライアは、左から右とパンチを続けるがアルドには届かない。ここでアルドが初めて、ローを繰り出す。続いて、アルドが前蹴りにローを合わせると、ユライアは尻持ちをつく。左ボディから右ローを繰り出したアルドに対し、ユライアがテイクダウンを試みるが、これも距離をとってかわしていく。ユライアも深追いはせず、サークリングからスイッチすると、アルドの右ローは大きく空を切り、これだけで場内から大きな歓声が起こる。

前に出たアルドを、ユライアは前蹴りで突き飛ばす。徐々にユライアの攻撃が届くようになるが、王者の攻撃でバランスを崩してしまう。右フックが空を切ったユライア、後ろ回し蹴りのタイミングをずらし、右ストレートが放ったところで初回を終える。

2R、ユライアの突進をかわすアルドは、素早いジャブも避けて左ミドル、ローを蹴り込む。ユライアの攻撃は再び届かなくなり、アルドの左ストレートがその顔面を捉える。ユライアの右をブロックした王者は、ここでもローを散らしていく。アルドのヒザをキャッチするが、すぐに距離を取られたユライアは、テイクダウンのフェイントから右ハイを見せるものの、これもまた空を切った。

アルドの右ローで、体がよれ始めたユライア。スイッチし、アルドの左ボディをかわす。一瞬、一瞬の交錯が異様な緊張感を伴う試合は、アルドのローでユライアがクルリと一回転。距離を詰め始めたアルドのローがユライアのバランスを崩し、攻撃の芽を摘み始める。アルドの右ストレートで距離が縮まると、ユライアがヒザを狙うがこれもヒットしない。ローを効かされるユライア、その注意が下に集中するところで、アルドが右ハイを見せたが、これは挑戦者がブロックした。

3R、オーソからサウスポーに構える時間が増えたユライア。左足が効いている証か。オーソになった瞬間に、ローでなく左ボディを見舞ったアルドは、さらに右ローを重ねていく。左足だけでなく、右足も蹴り込むアルドの前にユライアのスピードがみるみる奪われていく。

右ミドル、右ロー、さらに右ハイと一発一発を丁寧にヒットさせるアルドは、ユライアの反撃を受けずに、左ボディを放つ。アルドの右ローをキャッチしたユライアが、初めて王者に尻持ちをつかせるが、すぐにアルドは立ち上がる。と、右ハイをヒットさせた直後にパンチを集中させたアルドは、ユライアがパンチを振るうと冷静に距離を取り直す。

右ローを受ける度に体がクルリと時計回りに回転してしまうユライアは、ローをキャッチしようとしたが失敗し、スタンスも棒立ちになっている。追い込まれていくユライアに左右のフックを見舞い、さらに右ローを蹴り込むと、ついに挑戦者がマットに這い始める。ラウンド終了のホーンに助けられた格好で、ユライアは3Rを終えた。

4R、アルドは右ストレートを伸ばし、ユライアを威嚇する。左ジャブを2発、続いて右ローでユライアの動きを止める。ユライアは必死に組みつくが、足がついてこず自らバランスを崩してしまう。マウントを奪ったアルドは、そのままバックグラブに移行し、チョークを狙う。ユライアは両手首を掴み、胸を合わせることに成功したが、すぐにアルドは立ちあがる。