菅原が言うように逆境を”ポジティブ変換”できるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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「こうなった以上、一人ひとりが前を向いてポジティブにやるしかない。むしろこれをエネルギーにしていくしかない」

 2026年6月11日(日本時間12日)、ナッシュビルSCのトレーニングセンターでの練習後、遠藤航の戦線離脱を受けて菅原由勢はこう言った。

 遠藤の離脱には「悲しみも寂しさも色んな感情がある」と率直な思いを明かしながらも、チームとして立ち止まるつもりはない。

「到底自分たちが航くんのことについて言える立場じゃないというか、考えられるほどの余裕はない。自分たちはサッカー選手としてピッチの上で存在価値を証明する必要があるので。優勝することがすべてです」

 さらに菅原は、プロサッカー選手である以上、怪我は避けて通れないものだと冷静に受け止めている。

「プロサッカー選手である以上、怪我は付き物。今回はたまたまワールドカップの前にこういう出来事が起きた。サッカーでは起こり得ることが、今このタイミングで起きたというだけ。それも僕らにとって何か意味のあることだと思う」

 そのうえで、チーム全体がより強い覚悟を持つべきだと訴えた。

「選手一人ひとりが自覚を持って、ワールドカップを本気で獲りに行く。そういう思いを抱かないといけない」
 
 一方で、新たにキャプテンに就任した板倉滉への信頼も口にした。

「航くんと比較することがまず間違っていると思う。滉には滉なりのキャプテン像、リーダー像があるはずなので。これまでもチームにポジティブなエネルギーをもたらしてきたし、言うべき時にはしっかり主張してきた選手。彼がキャプテンになって違和感はないです」

 リーダーにはそれぞれの形がある。新主将を“遠藤の代役”として見るべきではないというのが、菅原の真意だろう。

 オランダ戦まで残された時間はわずか3日。遠藤の思いを胸に刻みながらも、チームは戦いへ向かわなければならない。

「心の底には航くんへの思いがあります。でも、まずは日本が勝つためにピッチの上で死に物狂いで戦える準備をチーム全員でしていく必要がある」
 
 遠藤離脱という大きな逆境をチームのエネルギーへ。菅原の言葉からは、世界一を目指す強い覚悟が感じ取れた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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