リハーサルの段階からフロアから無数の拳が突き上がる。そう、彼らの出番を今か今かと待っている観客の熱量は半端ではなかった。2025年に続き、<SATANIC CARNIVAL 2026>連続出場を決めたのは北九州・小倉発のHERO COMPLEXだ。

EVIL STAGEにSEが流れ、「サタニック、今年もヒーローが来たぜ!」と三木風太(G, Vo)は叫ぶ。1曲目「Feel so good」が始まるや、ド頭から図太いシンガロングを起きているではないか。三位一体となった重厚なグルーヴも素晴らしく、聴く者を牽引していった。

「毎日ギリギリで頑張っている奴に歌います!」と宣言し、高杉泰宏(Dr, Cho)の2ビートが火を噴く「風」へ。誰もが歌える親しみやすいメロディで会場を束ねる手腕はさすがだ。それから「光」を挟み、「証」で再び拳を振り上げる観客たち。その光景を見つめながら、彼らの楽曲がいかに受け手の深い部分まで浸透しているかを思い知った。その熱が冷めないまま、テンポよく「ALL STAR」に移り、ライブで鍛え上げられた勢いに観客は一人残らず飲み込まれていく。そして、柴田慎平(B, Vo)のベースがブンブン鳴る中でミドルテンポの「想」を披露。丁寧に歌詞を届けるアプローチで多くの人が聴き入っていた。

「このかっこいい空間はバンドマンにとって誇りです。今日はパンクロックの全国大会だと思ってます。同じ音楽を好きな奴がいて心強い。サタニックに出ているバンドを好きでいてください!」と訴える三木。「いつか言えたら」に入ると、切なくもハートフルなメロディをしっかり届けていく。〈君は生きているだけでさ 誰かの支えになっているんだ〉とさりげなく背中を押す歌詞も胸に響いた。

三木は「また最高な空間を作ろうな!」と語りかけ、最後は「巡る」で締め括る。〈二十代はすぐに終わるらしい〉という印象的な歌詞を用い、緩急溢れるサウンドで観客を魅了。曲の後半には大合唱も起きる始末で、バンドの愛しさっぷりが伝わってくるパフォーマンスであった。現場のとんでもない熱量はもちろん、相思相愛のアットホームな空気もHERO COMPLEXにしか作れないものだろう。2026年10月には東京・Zepp DiverCity単独公演も決まっている彼ら。上昇気流に乗るバンドの勢いは止められそうにない。

文◎荒金良介
撮影◎ゼンタ

◆BARKS内<SATANIC CARNIVAL 2026>特集

■<SATANIC CARNIVAL ’26>
6月6日(土) 千葉・幕張メッセ国際展示場1-3ホール
6月7日(日) 千葉・幕張メッセ国際展示場1-3ホール
◯物販 / FOOD AREA:open9:00
◯ライブ観覧エリア:open10:00|start11:00 ※予定
▼6月6日(土)出演者
10-FEET / バックドロップシンデレラ / FC FiVE / Fear, and Loathing in Las Vegas / FOMARE / ハルカミライ / HERO COMPLEX / HEY-SMITH / Ken Yokoyama / Maki / MAYSON’s PARTY / MONGOL800 / サバシスター / SCAFULL KING / SHADOWS / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Suspended 4th / ヤバイTシャツ屋さん / 山嵐 / [OA] カライドスコープ
▼6月7日(日)出演者
04 Limited Sazabys / Age Factory / dustbox / ENTH / 花冷え。 / HIKAGE / Knosis / マキシマム ザ ホルモン / OVER ARM THROW / Paledusk / ROTTENGRAFFTY / SHANK / SHE’ll SLEEP / SiM / 四星球 / THE FOREVER YOUNG / 打首獄門同好会 / View From The Soyuz / w.o.d. / [OA] Launcher No.8 

 

関連サイト
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