冨安を4バックで起用した場合の予想布陣。(C)SOCCER DIGEST

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 2026年6月4日(日本時間5日)、事前キャンプ地モンテレイでの日本代表の練習取材でひとつの確信を抱いた。ハーフコートゲームで上田綺世との激しいマッチアップを完璧に制し、さらに鋭い縦パスを何本も入れていた彼の姿を見てこう思ったのだ。冨安健洋の復活は近いと──。

 それを根拠に“大胆な策”が頭に浮かぶ。ワールドカップ本大会、オランダとの初戦で冨安を軸とした4バック採用があるかもしれないと──。

 現実的には3バック継続が有力だ。モンテレイの地でメディアに公開された全体トレーニングは基本、3バックシステムを意識したメニューをこなしているので、これまで積み上げてきたものを重視すれば3-4-2-1システムで戦うはずだ。

 ただ、三笘薫と南野拓実の不在で“左シャドーが空白”となった現状を踏まえると、その左シャドーというポジション自体をなくす仰天プラン──4-2-3-1システム採用の可能性もあながち無視できないだろう。日本を相当研究しているはずのオランダの裏をかく意味では、有効な手段になり得るかもしれない。

 4バックは、かねてから冨安ありきのシステムだと考えていた。前後左右をくまなくカバーでき、1対1に強いうえにフィードも正確な彼がいないと守備が安定しないと予測していたからだ。冨安が復調しつつあるのだから、3バックにこだわる必要は高くなくなったのではないか。
 
 4-2-3-1システムでの予想布陣は以下の通りだ。GKが鈴木彩艶、4バックは菅原由勢、冨安、伊藤洋輝、鈴木淳之介、ボランチは佐野海舟と鎌田大地。2列目は右が堂安律、トップ下が久保建英、左が中村敬斗で、CFが上田だ。

 3バックへの可変をより意識するなら、右サイドバックに冨安、右CBに渡辺剛を置くやり方もあるだろう。例えば右の冨安がオーバーラップする場合は渡辺、伊藤、鈴木淳之介が3バック、2シャドーは堂安と久保。左の鈴木がオーバーラップする時は冨安、渡辺、伊藤が3バック、2シャドーは久保と中村となる。

 3月のスコットランド戦でも後半に3-1-4-2システムへ変更した森保一監督のことだ。今大会も“秘策”を携えているかもしれない。

 もっとも、4-2-3-1システムは第2次森保ジャパン発足当時の基本形。そう考えると、「原点回帰」と表現したほうが正しいのかもしれない。

 いずれにしても、冨安の起用法は日本代表の行方を占うファクターのひとつになる。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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