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株で資産を増やすためには、世界市場の動向を分析したうえで、成長が見込める業界や企業に投資することが重要です。では、具体的にどのような銘柄が狙い目なのでしょうか。本記事では、菅下清廣氏の著書『いまからでも間に合う 株で「1億円」をつくれ!』(徳間書店)より一部を抜粋・編集し、投資先を選ぶコツについて解説します。

「トランプ大インフレ時代」の波に乗るテーマを選ぶ

ここでは投資テーマを絞り込んで、読者の皆さんに投資のヒントを提供したいと思います。 

私の見る新しい波というのは、具体的に言うとトランプ大インフレ相場の波に乗る銘柄です。

つまり、まだあまり上がっていない株でこれからトランプ・バブルの波に乗りそうなものにターゲットをしぼって、1億円をつくろうということです。 

その1は、防衛関連ですが、防衛・資源関連と言いたい。防衛産業は資源と密接に関係するからです。

戦争は物量作戦そのものでいまのウクライナ戦争も消耗戦になってきている。武器弾薬も必要ですが、結局は生産能力のあるほうが勝ちです。兵隊に水や食糧を送らないと何もできないわけですから。それをいまEUが応援している。

したがって、防衛関連の企業の株価は上がります。三菱重工もIHIも、業績はよくなるに決まっています。

資源も必ず上がる。いま戦争は拡大する一方です。なので世界は資源不足になります。すでに資源関連の株は非常に上がっています。

最近ものすごく値上がりしたのは、三井金属(5706)です。三井金属はめちゃくちゃ上がっています。三井金属は単なる資源関連というだけではなく、AI、半導体に必要な金属をつくっているので人気が出ました。

日本の資産運用立国関連株も期待できる

2つ目は日本のテーマでもあり、今後のインフレの波に乗る銘柄ですが、資産運用立国関連銘柄です。

これはどういうものかというと、日本の金融機関、銀行、生損保、証券会社、ノンバンクなどです。つまり、資産運用立国関連株。

地銀まで入れて30年以上全部眠っていたので、運用のノウハウもなくなっている。ただ、お金を預かって横になって寝ていただけだったからです。

しかもマイナス金利やゼロ金利で、利ザヤがないから業績が悪くなっていた。その金融機関全部がいま覚醒、目覚めつつある。

これらの金融機関の経営は堅実で、非常に保守的です。だから、金融機関の中から大きく上がる銘柄を選ぶとすれば、メガバンクではなくて革新的経営を目指す企業がいい。

たとえば同じ銀行でも楽天銀行(5838)、あるいはSBIホールディングス(6377)などが銘柄的には狙い目です。

この日本の金融機関が持っている金融資産は膨大なものです。先述しましたが、日本の個人の金融資産は2020年以降、どんどん膨らんでいます。2025年第2四半期の個人の禁輸資産は2230兆円です。それはそうです。株を含めて資産インフレですから。

 

この流れでいくと、前述のように、2025年の年末は2300兆円ぐらいになる。このお金の大半が、日米の株式市場に流入している。これがいわゆる株高の大きな要因です。

日本の金融資産は2230兆円もあるけれど、アメリカに行っている分も相当な金額になっている。というのは、日本の銀行に預けてもほんの少しの利息しかつかないからです。

日米の金利差が大きいので、自然にマネーがアメリカに行く。アメリカの国債ならば、2年物でも4%近い。ましてはエヌビディアを買っていたら、もう億万長者です。

だから、どんどんアメリカに投資資金が流れていた。その日本の巨額の個人金融資産が、アメリカだけでなく、日本も株にもいまはどんどん入ってきている。

NISAを通じて投資信託に大量に入ってきています。投資信託から世界の株式市場や日本の株式市場へ流入しているわけです。

これが私の言った、日米の株価は今後、前人未踏の相場になる一つの理由です。専門用語で言えば日米の株式市場の需給が好転している。

だから、日本の金融機関の株もいま上がり始めている。日本の金融機関の株を買ってもいいでしょう。ただ、3年で1億つくるためには株価がかなり上がらないといけない。金融機関の株は堅いけれども大化けはない。

そう考えると、防衛や資源のほうが大化けする可能性は高いと言えるかもしれません。
 

菅下 清廣

スガシタパートナーズ株式会社

代表取締役社長