9日、モスクワで記者会見するロシアのプーチン大統領/Ramil Sitdikov/Reuters

北京(CNN)トランプ米大統領を文字通りの「レッドカーペット」でもてなしてからわずか1週間足らず、中国の習近平(シーチンピン)国家主席は再び賓客を迎えることになった。しかも今回は、緊密な提携国だ。

ロシアのプーチン大統領は19日に北京に到着する予定。今回の公式訪問は、世界的な地政学的混乱の中で中ロ両国の連携を示すという明確な意図に基づいている。

中国とロシアはともに、トランプ政権下の対米関係の変化に対応しつつ、米国とイランの紛争の終結にどのような役割を果たすべきかを検討している。当該の紛争は世界の石油供給を混乱させている他、ロシアが長年抱えるウクライナとの戦争から米国政府の注意をそらしてもいる。

習氏がわずか1週間のうちに2人の世界的な指導者を迎えるという事実は、中国政府にとって重要な意味を持つはずだ。両指導者らは現在、自ら招いた解決困難な紛争に巻き込まれている。とりわけ中国政府は、トランプ政権によるイランとの戦争を利用して、責任ある世界的リーダーの代替として自国をアピールしてきた。

今回のプーチン氏の中国訪問は、20年以上にわたる大統領在任期間中25回目となる。この間、中国とロシアは貿易、安全保障、外交の分野で協力関係を強化してきた。その背景には、米国に対する共通の不信感と、プーチン氏と習氏の明らかな個人的親近感がある。40回以上会談している両者は常々互いを「親愛なる友人」あるいは「旧友」と呼び合っている。

今回の訪問は国家レベルの訪問のため、プーチン氏は先週のトランプ氏と同様、レッドカーペットや軍楽隊の演奏など、盛大な歓迎を受けると予想される。

プーチン氏は、中国訪問に先立って恒例となっているメッセージの中で、ロシアと中国の関係が「真に前例のないレベル」に達したと称賛した。

訪問に先立ち、中国国営メディアは「激動の国際情勢」における両国の「揺るぎない」絆を称賛する記事を掲載した。

トランプ氏、エネルギー、そして世界秩序

習氏とトランプ氏の最近の会談、ウクライナと中東での戦争、そしてエネルギー、貿易、安全保障分野における中ロの協力関係は、20日に予定されている両首脳の会談で議論される見込みだ。

クレムリン(ロシア大統領府)のウシャコフ補佐官は今週初め、両首脳は「多極世界の構築」と「新しいタイプの国際関係」に関する宣言の中で、共通の世界観を強調する予定だと述べた。

プーチン氏と習氏が対米外交から近いタイミングで会談するのは今回が初めてではない。昨年、トランプ氏の大統領就任式から数時間後、トランプ氏が習氏と会談した数日後にも、両首脳は言葉を交わした。プーチン氏はまた、ウクライナ戦争終結に向けた過去の米ロ協議についても習氏に説明している。

中国によるロシア産原油の購入と軍民両用物資の輸出は、ロシアが戦争を遂行する上で極めて重要な施策であり続けている。同時に両国関係はますます不均衡なものとなり、ロシアはより裕福で技術的に進んだこの隣国に大きく依存するようになった。

習氏とプーチン氏は今週、長らく構想されてきたガスパイプライン「シベリアの力2」の計画について協議するとみられる。この計画は、2025年9月のプーチン大統領の中国訪問時に一歩前進した。

しかし実際にはエネルギー問題だけでなく、イラン情勢も協議の大きな焦点となるだろう。トランプ氏の訪中直後のタイミングではなおさらだ。

​​中国とロシアはともにイランの緊密なパートナーであり、近年、米国の制裁に直面するイランを守る上で重要な役割を果たしてきた。中国はまた、米国が制裁対象としているイラン産原油の最大の買い手でもある。

CNNは紛争勃発当初、ロシアがイランに対し米軍の駐留場所や資産に関する情報を提供していたと報じた。先月、関係筋はCNNに対し、中国がイランへの武器供与を準備していると伝えたが、中国政府はこの疑惑を否定している。