こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が観測した銀河「UGC 12591」。ペガスス座の方向、地球から約4億光年先にあります。


【▲ ハッブル宇宙望遠鏡が観測した銀河「UGC 12591」(Credit: ESA/Hubble & NASA)】

大きく斜めに横たわっているように見えるUGC 12591では、暗い赤茶色をした塵(ダスト)とガスの帯(ダストレーン)が幾重にも重なり、中心の明るい銀河バルジを隠すかのように円盤を形作っています。


ESA(ヨーロッパ宇宙機関)によると、UGC 12591の形態は「S0/Sa」に分類されています。これは、星形成を終えて渦巻腕(渦状腕)を持たないレンズ状銀河(S0)と、はっきりとした渦巻腕を持つ渦巻銀河(Sa)の、ちょうど中間にあたります。言ってみれば、UGC 12591は異なる銀河の特徴を併せ持ったハイブリッドな銀河です。


また、この銀河が存在しているのは「うお座・ペルセウス座超銀河団(Pisces-Perseus Supercluster)」の最も西側の領域です。この超銀河団は、およそ2億5000万光年にもわたって銀河群や銀河団が連なる巨大な構造として知られています。


天の川銀河の4倍という桁外れの質量と回転速度

UGC 12591を特徴づけているのは、その複雑な形態だけではありません。ESAによれば、目に見える銀河本体と、それを取り囲むように広がるダークマター(暗黒物質)などが集まった銀河ハローを含めると、この銀河の質量は私たちが住む天の川銀河の約4倍にも達すると推測されています。


これほど巨大でありながら、UGC 12591は猛烈なスピードで回転しています。その回転速度は時速最大180万km、秒速に換算すると約500kmです。ハッブル宇宙望遠鏡によるUGC 12591の観測は、この巨大な銀河の質量を詳しく調べ、どのようにして誕生したのかを研究するために実施されたということです。


冒頭の画像はESA/Hubbleから2017年2月27日付で公開されました。


本記事は2020年2月22日公開の記事を再構成したものです。


 


文/ソラノサキ 編集/sorae編集部


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