来年は「エアコン2027年問題」で、価格が“超高騰”!? 実家は「15年前の旧型機」ですが、親も高齢なら早めに交換すべき? 今後は“職人不足”で、工事が3ヶ月待ちの可能性も…現実的な考え方とは
エアコンの2027年問題とは? 省エネ基準強化で何が変わるのか
2027年度から、経済産業省が定める家庭用エアコンの省エネ基準が引き上げられます。これは、家庭のエネルギー消費の中でも大きな割合を占める、冷暖房の効率を高めることを目的としたものです。
この基準強化により、市場に流通する製品は、より高性能・高効率なモデルへと移行していきます。旧型機は相対的に電力効率が低く、電気代の負担が大きくなりやすいという問題があります。また、古い機種はメーカーの部品保有期間(一般に10年前後)を過ぎていることも多く、故障時の修理対応が難しくなる点も見逃せません。
放置するとどうなる? 高齢の親世帯に迫る3つの現実
旧型エアコンを使い続けることは、特に高齢の親世帯にとって複数のリスクを伴います。
まず、真夏にエアコンが故障することによる、熱中症リスクです。エアコンが突然使えなくなった場合、すぐに買い替え・設置ができなければ、室内環境は急激に悪化します。高齢者は暑さへの耐性が低い人が多く、体調悪化につながりやすいため注意が必要です。
また、需要集中による供給不足も想定されます。猛暑の年にはエアコン需要が急増し、在庫切れや工事待ちの長期化が発生します。近年は施工業者の人手不足も重なり、購入してもすぐ設置できない、というケースが現実に起きています。
さらに、価格上昇のリスクもあります。高性能化に伴う製品定価の上昇に加え、繁忙期には需要増によって実売価格や工事費が上がる傾向にあります。結果として、急な出費が家計を圧迫する可能性も否定できません。
今のうちに交換すべき? 費用とタイミングの現実的な考え方
エアコンの買い替えは、壊れてからではなく、余裕のある時期に行うべきです。一般的にエアコンの寿命は10年前後とされており、15年を超える場合は性能面・安全面の両方で見直しのタイミングといえます。
また、最新機種は省エネ性能が向上しているため、電気代の削減効果が期待できます。初期費用だけでなく、長期的なランニングコストも含めて検討することが重要です。交換時期としては、需要が落ち着く春や秋が適しているでしょう。この時期は価格が比較的安定しており、設置工事はスムーズに進みやすい傾向があります。
親に交換を勧める際には、まだ使えるかどうかではなく、いざというときに困らないかという視点で説明することが有効です。特に一人暮らしの場合、トラブル時の対応が遅れやすいため、事前の備えが重要になります。
まとめ
2027年度からの省エネ基準強化により、エアコンは高性能化が進む一方、旧型機の非効率さが目立つようになります。
古いエアコンは故障リスクや電気代の負担が大きく、高齢者の生活には特に影響が出やすい点に注意が必要です。繁忙期には品薄や工事遅延も起こり得るため、「まだ使える」段階での計画的な交換が安心につながります。
執筆者 : 金田サトシ
FP2級、WEBライター検定3級、情報処理安全確保支援士、ネットワークスペシャリスト

