6回、汗を飛ばしながら力投する則本昂大(カメラ・宮崎 亮太)

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◆JERAセ・リーグ 巨人4×―2広島=延長12回=(13日・福井)

 則本は見事なピッチング、ひと言で言えば「完璧」だったね。

 リフレッシュのために中14日の間隔をもらったことで、阿部監督の思いも感じたのだと思う。この試合にかける意気込みが、序盤から見ているこちらにもビンビン伝わってきた。ベテランになると地方球場を嫌がったりするもんだけれど、そんなそぶりなんてゼロ。ここで勝てないようでは男がすたる、くらいの気迫にあふれていたよね。

 テンポ、リズムがいいし、多彩な変化球もキレていた。左打者の内角、右の外角へのストレートの制球が絶妙。そして何より良かったのが、真っすぐとフォークのコンビネーション。MAX149キロの真っすぐと同じ軌道でボールが来て、137キロ程度のフォークがストンと落ちる。4回の二俣、7回の持丸の三振はその典型例だった。

 7回無失点は、もちろん今季一番の出来。球数の99も最多でしょ。文句のつけようのない内容だった中で、あえて注文をするなら5回無死一、二塁での送りバントの失敗。あそこで走者を進められていれば、もう少し自分を楽にしたかもしれない。課題はバントの練習だけだね。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)