事故のイメージ(画像:PIXTA/イメージです)

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原因は「居眠り運転」

 NEXCO中日本 東京支社は2026年5月7日、公式SNSを更新し、居眠り運転による事故映像を公開しました。
 
 いったい何があったのでしょうか。

 公開されたのは、夜間の高速道路出口付近を捉えた本線カメラの映像です。周辺の景色や道路構造物の特徴から、東名高速上り線 横浜町田IC付近と見られます。

【動画】「ええぇぇ…」 これが横浜町田IC「居眠り運転大事故」の瞬間です(30枚以上)

 横浜町田IC付近は東名高速でも渋滞の名所として知られているものの、撮影時間帯はラッシュ時ではない夜間で、比較的流れは順調です。

 とはいえ、3車線の本線にはトラックや普通車が多数走行しており、交通量の多い状況でした。

 動画開始からわずか2秒で、異変が生じます。

 第1走行車線をトラックと並走していた乗用車が、徐々に左側のIC出口方向へ寄り始めます。出口に行くかと思いきや、そのまま本線とICの分岐部の境目、ちょうど真ん中を走行する状態となりました。

 前方には衝撃緩和用のクッションドラムが迫っていましたが、まったくブレーキをかける様子はありません。

 次の瞬間、分岐点へ衝突します。

 直前にトラックとぴったり並走していたことから、衝突時はノーブレーキでかつ時速80km前後が出ていたと見られます。

 衝突の衝撃は凄まじく、乗用車はエアバッグが展開。潰された分岐点のクッションドラムから水が高く舞い上がりました。

 乗用車はその勢いで宙を舞いながら横転し、2回転した後にIC出口ランプをふさぐ形で停止。飛散した部品は本線の第1走行車線にまで広がりました。

 動画の上部にはテロップで「居眠り運転による事故」との説明が付されており、投稿のタイトルには「STOP!居眠り運転」と記されています。

 NEXCOによると、高速道路のような動作が少ない環境では、睡眠不足でなくても2時間ごとに眠気が訪れるといいます。

 単調な景色が続き、ハンドル操作やペダル操作が少ない上、車内の二酸化炭素濃度が高まりやすいことも、眠気の一因として考えられています。

 しかし、眠気を感じていても、クルマは走り続けます。時速80kmの場合、秒速は約22.22m。わずか1秒で電車1両分(18〜20m)以上を進む計算になります。5秒間目を閉じれば、111mも走行してしまうことになります。

 NEXCOは「運転中に眠くなったら、カフェインをとって10分から20分間仮眠すると効果的です」と呼びかけています。

 眠気を感じた場合、SA・PAへ立ち寄って休憩をとるのが最善です。しかし、立ち寄れない状況であっても、いくつかの対策を講じることができます。

 カフェインを含むコーヒーや紅茶、エナジードリンクをあらかじめ用意しておくほか、ガムやハードグミなど硬い食べ物を口にすることも効果があるとされています。

 手元に何もない場合は、テンポの速い音楽をかけたり、声に出して歌うことで気分を切り替える方法もあります。

 また、窓を開けて走行したり、夏場であれば冷房の設定温度を下げるといった対策も有効です。一部のクルマでは、ドライバーの眠気を検知してエアコンから冷風を送る機能を搭載したモデルも存在します。

 特に春先は暖かい気候であることや、行楽シーズンで長距離運転が増えます。疲労や睡眠不足の状態でクルマに乗ることは、今回のような重大事故に直結するリスクがあることを、改めて認識しておきたいところです。