正捕手だった山本拓大がまさかの…(C)共同通信社

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 シーズン中の正捕手放出に、驚かなかったプロ野球ファンはいないだろう。

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 12日、DeNAの山本祐大(27)と、ソフトバンクの尾形崇斗(26)・井上朋也(23)の交換トレードが両球団から発表された。

 山本は2017年ドラフト9位でBCリーグ滋賀から入団。23年に71試合に出場し、打率.277、3本塁打、16打点。エースの東と組んで、最優秀バッテリー賞を受賞した。24年はベストナインとゴールデングラブ賞に輝き、昨季まで2年連続100試合以上に出場。今季も28試合でマスクを被っていた。

 そんな正捕手が、シーズン中にまさかのトレード。山本自身も「『朝9時半に球場に来てくれ』と連絡があった。このタイミングなのはびっくりしました」と話すなど、青天の霹靂だったようだ。

 ソフトバンクの城島CBOは「ニーズが合致したトレード」と言い、DeNAの木村球団社長は「(山本は)ソフトバンクさんから強い要望をいただいた」とコメント。

 事情を知る球界関係者は「ソフトバンクは以前から山本を狙っていた」と、こう続ける。

「24年オフに甲斐が巨人に移籍。その後は海野隆司(28)が正捕手を務めているものの、問題は2番手の不在。渡辺や谷川原など、『打てる捕手』と言われていた彼らもピリッとしない。海野にしても、まだまだ自分のことで精一杯。切磋琢磨し合えるライバルもいない。球団はそうした事情も含め、『山本獲得は海野にとってもプラスになる』と判断したようです。ただ、海野にすれば出番が減ることは避けられない。トレードを聞いた時は、相当ショックを受けていたようです」

 そもそも、DeNAはなぜ正捕手を放出したのか。

「こちらは22年ドラ1の松尾汐恩(22)を重点的に育てたいという思惑がある。今季のスタメンマスクは山本が24試合で、松尾が10試合。山本がいる以上、松尾に比重は置けない。もっとも、トレードが成立したのは先発投手不足にあえいでいるところに、尾形が交換要員に挙がったからだと聞いています」(同)

 尾形はMAX159キロの直球を武器にする速球派リリーフ右腕。昨季は38試合に登板。今季も10試合で0勝2敗、防御率3.00だった。

 ソフトバンクの球団OBが言う。

尾形本人は大歓迎

「昨季は防御率4.67。今季も2敗しているように、近年は要所で打たれるケースが増えた。そこで本人と球団が『長いイニングを投げる方が向いているのではないか』と話し合い、先発転向のために調整していた。仮に尾形がリリーフとして結果を出していたら、球団もトレード要員にはしなかったはず。先発は尾形以外にも、13日に一軍デビューする育成出身の藤原、育成助っ人のアルメンタなど候補が多く、尾形の優先度は低かった。そうした事情もあって、尾形本人は今回のトレードを大歓迎しているようです。この日は球団にトレードを告げられても平然とトレーニングルームで筋トレをこなし、球場入りした同僚選手に『お世話になりました!』と笑顔で挨拶をしていたといいます」

 それでも正捕手の山本と尾形では実績に差があり、割に合わないのも事実。そこでDeNAが井上を追加指名したという。

「花咲徳栄から20年ドラ1入団の井上は当初、強打の内野手として期待されていた。しかし、一軍では結果を残せず。本職の一、三塁は山川と栗原がおり、二軍生活が続いていた。一方、DeNAは主力の牧が、オフにポスティングでのメジャー移籍を希望している。強打者候補として、井上を選んだ」

 とは、前出の球団OBだ。

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