9日に行われたチェコ1部リーグのスラビア・プラハ対スパルタ・プラハで、スラビア・プラハの優勝確定が目前に迫るなか、数百人のファンが発煙筒を持つなどしてピッチに乱入したため試合が打ち切りになる事態が発生した。現地メディア『iDNES』が伝えている。

 プラハダービーと称されるこの試合はスラビア・プラハが首位、スパルタ・プラハが2位に位置し、スラビア・プラハは勝てばリーグ優勝が決まる状況での一戦だった。ホームのスラビア・プラハは3-2でリードして10分表示の後半アディショナルタイムに突入。ところが後半45+7分、ダービーでの優勝確定を待ちきれなかったのか、スラビア・プラハサポーターが一斉にピッチに雪崩れ込んで試合が中断する事態になり、発煙筒を掲げているサポーターも大量にピッチを走り回る混沌とした状況になった。

 試合は再開することなく打ち切りとなり、リーグ優勝の行方は未定になった。現地メディアはスラビア・プラハの敗戦扱いになる可能性も指摘。あと数分で優勝が決まっていたはずだったが、没収試合になった場合は残り3試合で両チームの勝ち点差が5に縮まることになる。

 なおスラビア・プラハサポーターが乱入した際にはスパルタ・プラハのGKヤクブ・スロフチクがビールを浴びせられるとともに容器をぶつけられたような様子が映像に収められており、試合報告書には他の2選手も攻撃を受けたことが記録されているという。また、相手サポーター席に発煙筒が投げ込間れる映像もSNS上で拡散されている。

 現地警察は「物理的にアウェーチームのGKが襲われたことで捜査を開始した。これは暴行の疑いによるもの」と伝え、「その他の違法行為の可能性も調査する」とした。現地メディアは一連の事案を「優勝セレモニーではなく恥とスキャンダルが巻き起こった」と報じている。