【解説】「飛行機から見た丸い虹の正体は?」東気象予報士も撮影 狙って見ることができる?
東杜和(ひがし・とわ)気象予報士の「天気のギモン」です。ゴールデンウィークも終わりますが、連休期間中に飛行機に乗ったという方もいらっしゃると思います。今回は、飛行機で見た現象に関するこちらのギモンにお答えします。
『修学旅行で飛行機に乗った際に、丸い虹を見た記憶があります。何十年も前のことで記憶違いかもと自信がないのですが、あの丸い虹の正体は何だったのでしょうか』
まずは、こちらの動画をご覧ください。この動画は私が2024年に飛行機から撮影したものですが、投稿者の方が見た、丸い虹もこの動画のようなものだと思います。
これは「ブロッケン現象」と呼ばれます。虹色の光が現れる現象です。
どういうしくみで発生するかといいますと、太陽を背にして目の前に雲や霧があると、水の粒で太陽の光が虹色に分けられて、自分の影を中心に虹色の光が現れます。太陽、自分、雲、この並びがそろった時にブロッケン現象は発生します。
こちらも私が撮影した別の動画ですが、虹色の光の中に飛行機の影があることが分かるかと思います。太陽と雲の間に、自分がいるということがポイントなんです。条件を満たせば、山でもブロッケン現象は見ることができるので、山登りされる方も見たことがあるかもしれません。
このブロッケン現象は珍しい現象ではありますが、実は狙って見ることが可能です。
最も重要なポイントは飛行機の座席です。太陽と自分と雲の位置関係が発生の条件なので、自分の位置が太陽と雲の間になるように座席を選ばなければなりません。福岡から東京に向かう場合だと、午前中は左の窓側、午後は右の窓側で条件はクリアとなります。
よりきれいに見るためには、薄い雲を狙ってください。ですので、高度は低め、また日の出すぐや日没間際では見ることが難しいので、昼前から昼すぎにかけてがおすすめです。
