高学歴の新入社員が2週間で辞めたワケ「研修中は“鋭い質問をする自分”に酔っていた」
「マニュアルには、たしかにそういう文言があるんです。でも、それは使いどころが違う。相手が聞いているのはコストの損得についてなのに、会社の特徴を語っても何の答えにもなっていない」
マニュアルを「覚える」ことと、マニュアルを「使いこなす」ことは、まったく別の話である。リアルタイムでの判断力こそが、テレアポの現場では問われるという。
◆研修中の「できる人」が現場では通用しなかったワケ
「研修の場では、知識を披露したり、鋭そうな質問をしたりすることで評価される場面もある。でも現場は違う。相手は生身の人間で、毎回状況が違う。マニュアルを丸暗記しているだけでは、むしろ邪魔になることさえあります」
彼女が研修中に見せていたのは「できるように見せる力」だった。一方で、現場に必要だったのは「相手の状況を瞬時に読んで、最適な言葉を選ぶ力」だ。いくら学歴や職歴が優秀であっても、それが「実際に人と向き合う仕事」に直結するとは限らないのだ。
<構成/藤山ムツキ>
―[すぐに辞めた新入社員]―
【藤山ムツキ】
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
