ローソン限定!鹿児島・嘉之助蒸溜所のシングルモルトハイボール缶が登場【実飲ルポ】
鹿児島の嘉之助蒸溜所が、はじめてのハイボール缶「嘉之助シングルモルト ハイボール 350㎖」を2026年4月28日にリリースしました。しかもこちら、ローソン限定商品として、酒類扱いのある全国約1万4000店にて販売されます。話題の新商品をひと足先に飲ませていただきました。
2代目と4代目、世代を超えた“夢”が生んだウイスキー
嘉之助蒸溜所は、1883(明治16)年に焼酎蔵として創業した小正醸造が、2017年鹿児島県日置市に設立。2021年のファーストバッチリリース以降、海外のウイスキーコンペティションで数々の賞を受賞するなど、高い評価を受けている。
蒸溜所名にある嘉之助は、2代目小正嘉之助さんの名前から付けられている。嘉之助さんは当時、焼酎が「安価で粗悪な酒」という先入観から脱却すべく、国内外の蒸溜酒造りの技術を習得。
そこでウイスキーを始めとする世界の蒸溜酒が長い熟成をかけることで深い味わいが得られることを知り、1957年に米焼酎をオーク樽で6年間寝かせた「メローコヅル」をリリースする。
その後、「“日本一夕日が美しい土地”に専用蒸溜所を建て、鹿児島の蒸溜酒文化を世界へ広めたい」という想いから、日本三大砂浜のひとつ、吹上浜のほとりに広大な土地を得た。

小誌は2020年3月号に嘉之助蒸留所を紹介している。ニューボーン(完成途中のウイスキー)の時点での取材であった
その意思を受け継いだのが、嘉之助さんの孫さんである4代目・小正芳嗣さん。焼酎の輸出に積極的に取り組み、味の高い評価は得るも、カテゴリーとして受け入れられるかどうかが懐疑的であった。
そこで、同じ蒸溜酒でも“世界の共通言語”であるウイスキーに可能性を見出す。各地の蒸溜所を巡って研鑽を積んだ芳嗣さんは、2017年ついにウイスキーの蒸溜所を設立した。
嘉之助蒸溜所が位置する鹿児島県日置市は、東シナ海に沈む美しい夕日が望める地。この風景を「MELLOW LAND」と名づけ、その情景に重なる、穏やかで余韻のある味わいのウイスキーを生み出している。
嘉之助蒸溜所の大きな特徴は、3基のポットスチルで造られること。柔軟に使い分けて蒸留することで、多彩な香りや味わい酒質の違うをものを造っている。また様々な樽を使って、環境条件の異なる場所で味を深めるように熟成している。
嘉之助蒸溜所初のハイボール缶をひと足先に実飲
近年増え続けているジャパニーズウイスキーの蒸溜所の中でも、国内外で高い評価を受けている嘉之助蒸溜所。
2020年に取材で蒸溜所を訪れていた担当編集からニューボーン(完成途中のウイスキー)の段階でクオリティの高さを聞いていた。それもあって、酒屋で見つけた際は飛びついて購入した。

著者私物。右の「NEW BORN PEATED」は空けずにとっている。飲むべきか……
飲んでその意味がわかった私は、それ以降もバーで飲むこともしばしばあった。そんな嘉之助蒸溜所のウイスキーがハイボール缶を出すと知ったときは驚いた。
さて、そのハイボール缶、ひと足先にゲットしたので飲むことに。夕陽を思わせる洒落た缶には「9%」の文字。それだけ度数が高いということは、本格的な味が楽しめるであろうと想像がついた。

「嘉之助蒸溜所 嘉之助 シングルモルトハイボール 350ml」ローソン標準価格660円
プシュッと空け、グラスに氷を入れて注いで飲む。嘉之助らしい芳醇な香りと奥深い味わいを、シュワっとした炭酸が押し上げる。この炭酸感は缶から直接飲む方がより顕著に感じた。
ハチミツのようなアロマとほのかな甘みに、ニッキや生姜を思わせるフレーバーが“和”を感じさせる。そして、ハイアルコールらしい飲み応えがあるから、この缶一本で満足できる。

グラスに注ぐとシュワシュワッと弾ける音が聞こえた
食中酒よりも食後にのんびり飲みたい気分。チョコやドライフルーツ、これらが合わさったオランジットあたりでちびちびやるのがいい。
今回は家で飲んだが、「MELLOW LAND」に思いを馳せて夕陽を眺めながら飲むのもよさそう。風に吹かれてボーっと飲むとまた旨いだろうなぁ。
その際のペアリングミュージックは、サカナクションの『メロウ』をおすすめしたい。
1本660円と高級な部類に入るので、ひとりでまったりだけでなく、家族や友人との集まりに出すのもいい。GWの贅沢に、いつもよりちょっといいハイボール缶を飲んでみてはいかがだろうか。
これはうれしい!ミニボトルも同時発売
ローソン限定で販売されるのは、ハイボール缶だけではない。シングルモルトの200mlミニボトルも同時に発売される(1本2970円)。700mlのボトルが1本で9900円なので、ちょっと飲んでみたいという人にはちょうどいい。しかもローソンで気軽に買えるのも魅力だ。

「嘉之助蒸溜所 嘉之助 シングルモルト 200ml」ローソン標準価格2970円
繊細な香りとまろやかな口当たり、複雑な余韻が特長というシングルモルトを、まずはストレートでいただく。
HPのフレーバーノートにあるように、アロマはハチミツやレモンティー感、飲むとかりん飴やニッキのような甘苦さを感じる。この風味からすると和菓子もいけそう。ニッキのフレーバーから八ツ橋が合いそうだ。

ストレートでその味を確かめた
ミニボトルで試してみたかったことがひとつあった。同じシングルモルトのハイボール缶と自作ハイボールでどれくらい違いが出るのか、である。
シングルモルトを炭酸水で割ってみるとビックリ。缶の再現性の高さがよくわかった。ウイスキー、炭酸水の順で入れるより、炭酸水、ウイスキーの「フロート」で作る方がよりそれを感じた。ということは、ハイボール缶のウイスキーが薄くないことがわかる。
高いクオリティのウイスキーをローソンでサッと買えるのは素晴らしい試みだ。ローソン自体、ハイボール缶が充実している印象がある。今後のラインナップに注目しつつ、今はこの「嘉之助シングルモルト ハイボール」を楽しみたい。
取材・撮影/編集部えびす
