深紅の花でお出迎え 石川・奥能登の春彩る「のとキリシマツツジ」 オープンガーデン始まる
深紅の花が咲き始めました。石川県の奥能登の春を彩る「のとキリシマツツジ」。ことしも愛好家らが自宅の庭を公開するオープンガーデンが始まりました。
燃えるような深紅の花。
奥能登でいま咲き始めているのは、愛好家らが大切に手入れしたのとキリシマツツジです。
ことしも奥能登2市2町で、個人宅の庭を公開するオープンガーデンが始まりました。
のとキリシマツツジ連絡協議会・今 正広 事務局長:
「この庭園はですね、いま私のところでいうと5分咲きぐらいですね。この土曜日ぐらいが満開になると思います」
いまは5分咲きですが、10種類約120本がもうすぐ見ごろとなる見込みです。
のとキリシマツツジ連絡協議会・今 正広 事務局長:
「オープンガーデンやってる中でここだけだと思うんですが、10種類のキリシマがあるんですけど、その全ての花が見られます」
2年前の地震で、石垣が崩れるなどの被害があった今さんの庭。
震災直後の公開は中止せざるを得ませんでしたが、去年とことしは無事にオープンガーデンに参加することができました。
そこには、こんな木も…
中條 栞 記者:
「こちらでは地震の影響で育てる人がいなくなったキリシマツツジを引き取り、日々、手入れをしています。まもなく、見ごろを迎えるということです」
震災の影響で住人が転居し、手入れができなくなったキリシマツツジを去年、自らの庭に植え替えたのだといいます。
のとキリシマツツジ連絡協議会・今 正広 事務局長:
「家を解体するためには、この木を伐採しなければならないということがあったものですから、それを救出して持ってきた、ここに運んできた木になります。推定樹齢で100年は楽に超えている木です。だから、今後とも守っていかなければダメな木だなと思っております」
復興への道のりをこれからも彩って欲しい。今さんの庭に深紅の花が咲き誇るのは、もう間もなくです。
一方、石川県輪島市の南志見地区では…
仲泉 哲郎 さん:
「これは今がちょうど8~9分で。キリシマって8分で全開って思ってもらえればいいんですわ」
仲泉哲郎さんの庭では、樹齢100年のツツジも含めて7種類200株を育てています。
しかし、能登半島地震で自宅は全壊、庭にもひびが入り、2年間は手入れがままならなかったといいます。
仲泉 哲郎 さん:
「亀裂がね、確かこういってたんですよ。この延長がこれ」
ことしは130鉢ある盆栽のうち、9割ほどがつぼみをつけなかったといいます。
仲泉 哲郎 さん:
「この鉢、半分以上割れてしまったんですよ。正月ですよ、神さまってなんて容赦のないものかなって思ったけど」
それでも、仮設住宅から連日通って、ツツジの手入れを続けています。
仲泉 哲郎 さん:
「こうやって見てると、震災なんてくそくらえってなるんですよ。こんな子らって生涯、この中だけで生活でしょ。それでも元気で花咲しとるし」
震災を耐え抜き花開くのとキリシマツツジ。奥能登2市2町43か所で5月中旬まで公開されます。
