「次の女性首相になってほしい」ランキングTOP5

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 昨年秋、第104代内閣総理大臣に高市早苗氏が選出され、日本初の女性首相が誕生した。その期待感から当初大きな注目を集めるも、支持率は下降ぎみで、ここにきて圧倒的人気に陰りが見えてきた感も─。

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「だんだんメッキが剥がれてきて、みなさん高市政権にがっかりされている。これからより輝くことはまずないでしょう」と言うのは、ジャーナリストの大谷昭宏さん。そこで、30代〜60代の女性500人にアンケートを実施。高市氏の次に首相になってほしい女性政治家は誰ですか?

はっきりと物を言う姿勢が支持を集めた5位は蓮舫氏(58)

 アンケートには、「気が強くて少々のことではへこたれなさそう」(埼玉県・51歳)、「政治家歴も長いし、自民党はうんざりなので」(新潟県・63歳)、「そこそこのキャリアもあり経験も豊富そうだし物事をはっきり言う姿勢が好ましい」(岐阜県・57歳)との回答が。

 キャスター出身で知名度が高く、はっきりした物言いを評価する声が多く集まった。同時に、それが不安要素でもある、と大谷さん。「個人的にもよく知っていますが、素顔はとてもおちゃめで楽しい女性。ただ、きつい部分が表に出てしまい、マイナス要素になっています」(大谷さん、以下同)

 事業仕分けで彼女が放った「2位じゃダメなんですか」はもはや伝説に。

「言葉が独り歩きしてしまっている。ついつい攻撃的になりがちで、特におじさまたちには、うざい女だと見られ、ちょっと損しているかもしれない。残念ながら、現状で彼女が次期総理になる可能性は、少々薄い気がしています」

4位は上川陽子氏(73)

「法務大臣としてオウム真理教の死刑を執行した行動力を評価したい。小和田ゼミにいたから外務大臣としても官僚の扱いがうまかったし、フルブライト奨学生の威光は海外では絶大。英語にも何ら心配は感じず、現総理のような稚拙な対応はしないと思われる」(神奈川県・61歳)、「法務大臣として、毅然とした感じがよかった」(神奈川県・62歳)、「外交もしっかりできそう」(茨城県・53歳)との声が寄せられ、ランクイン。

「キャリアにしても、政治性にしても申し分ない。トップ5に入っている方たちの中で、実力的に間違いなくトップだと思う。次の総理の座に誰か女性が就くのであれば、安心してバトンを渡せる人」

 と、大谷さんも高く評価する。

 フルブライト奨学生としてハーバード大学ケネディ・スクールで学んだ日本人初の女性で、政治行政学修士の学位を持つ。'04年、自民党女性局長に就任。法務大臣として、麻原彰晃ら13人のオウム真理教信者の死刑執行を命じた。

「オウム真理教の死刑執行をしたということで、いまだにSPがついている。それくらいの覚悟をもって実行したということ。そうした厳しい面がありつつ、犯罪被害者にも寄り添い、被害者の会を徹底的に支援してきた。

 被害者の会の解散式時はすでに法務大臣ではなかったけれど、最初から最後まで会場でじっとみなさんのスピーチを聞いていた。抜群の実力に人間性もある。唯一次期総理のネックになるとしたら、73歳という年齢でしょうか」

東大卒で官僚出身のエリート大臣!3位は片山さつき氏(66)

「経済に強く政策を最短距離で実行してくれそう」(埼玉県・50歳)、「説明もわかりやすく、財政状況がとても細かにわかっており、くだらないツッコミにも懇切丁寧に説明する姿勢が良い」(奈良県・54歳)、「媚びずに毅然とまともに外交の場でも政治の話ができそう」(東京都・57歳)と政治力に期待する声が集まった。

「政界入りする前は財務官僚として主計官まで上りつめて、そういう意味では財政にも明るく、力を持っている。能力的には、このトップ5の中でもかなり高く評価されてもおかしくない」

 東大卒で大蔵省に入省し、女性初の主計局主計官に就任したエリート。安倍内閣で唯一の女性閣僚として起用され、高市内閣では初の女性財務大臣に就いた。総理の器としてはどうだろう。

「自分の考え方、やり方をあまり周りを見ずに押し通してしまうようなところがある。自分が強いから、人も同じように強くなければいけないと、立場の弱い者に対して冷酷に感じることも。それがなければ、高市さんをしのぐ女性首相になるとは思うのだけれど……」

2位は小野田紀美氏(43)

「若くて正義感があり、屈しない力強さがありそう」(東京都・53歳)、「物言いがハッキリしてわかりやすく納得できる」(秋田県・59歳)、「自身の意見も常識もきちんと持っていると思う」(京都府・49歳)、「政治家として国がどうあるべきかイメージをしっかり持っている」(宮崎県・51歳)と、トップ5の中で最も若い40代でのランクインを果たした。

 しかし、「2位に彼女が入るのはちょっと意外。まだ若く、経験も浅い。みなさん何か確かな実績を見て票を投じているのか」と、大谷さんは疑問を呈す。

 アメリカ人の父と日本人の母を持ち、ミス・インターナショナル日本代表のファイナリストに選ばれた異色の経歴の持ち主。チーム・サナエのキャプテンを務め、第1次高市内閣で初入閣を叶えた。

「いわば高市ガールの代表的な存在ですが、本人が総理総裁になったとき、どれだけの力を発揮できるのか。経済安保相という諸外国との利害が絡むポストをどれだけこなしていけるのか、これからご自身なりの力を発揮していくのだと思うけど、現状まだ評価できる段階ではなく、未知数と言うしかない」

都で政策を次々に実現している政治家、1位は小池百合子氏

 1位は小池百合子氏(73)。「高市さんではなく、小池さんに女性初の総理大臣になってほしかった」(埼玉県・63歳)、「リーダーシップを発揮されていて、次々と政策を出している。経済がもっと発展しそう」(埼玉県・65歳)、「しっかりしていて公約を守ってくれるイメージと、実際に子育て支援など自分も恩恵を受けているから」(東京都・48歳)、「国と国民を豊かにする政策をバンバン実行してくれそうだから」(千葉県・56歳)と、ダントツでトップに輝いた。

「そもそも小池さん自身、高市さんより先に自分が総理になると思っていたのではないでしょうか」と大谷さん。

 '08年の自民党総裁選に立候補したが、落選。現在東京都知事3期目で、任期は'28年の夏までとなっている。

「今は東京都の豊かな財政に支えられていて、例えば児童手当は全国が羨ましがるほど手厚い政策を取ることができている。片や落ちぶれる一方の日本国の政策となると訳が違う。都政とは勝手が違い、総理としてどれだけのことができるかというと未知。それ以前に、彼女自身、次期総理になる考えはもうないのでは。高市さんが首相になった時点で、総理の椅子に対する意欲を失っている気がします」

 実際、2代目女性首相が誕生する日は来るのだろうか。

「高市さんがどれだけの実績を積めるかにかかっています。政治というのは、いかに満遍なく国民みんなの幸福追求ができるのかということだと思う。けれど高市さんは強者に寄り添うばかりで、そうなると割を食う弱者が増えてくる。

 コンサバなおじさんたちの中には、やっぱり女性はダメだ、という声も出てくるでしょう。次に続く女性総理という点からいけば、高市政権は大変なマイナス要素になったというしかない」

 今後の政権の行方を見届けたい。

大谷昭宏 ジャーナリスト、元読売新聞記者。テレビのコメンテーターとして『ニュースONE』(東海テレビ)などに出演中