米加州知事選、民主党の有力候補に性的不正行為疑惑が浮上 党内で支持の撤回相次ぐ

(CNN)米カリフォルニア州知事選の有力な民主党候補、エリック・スウォルウェル下院議員の元スタッフが、同議員から性的不正行為を受けたと告発したことから、民主党内でスウォルウェル氏への支持を撤回する動きが相次いでいる。同氏自身は告発の内容を強く否定している。
10日にはスウォルウェル氏の選挙活動が、民主党の主要な資金調達プラットフォームから除外された。有力な民主党の議員らも支持を撤回。同氏に選挙戦からの撤退を促す事態となっている。
ナンシー・ペロシ元下院議長はスウォルウェル氏に立候補を取り下げるよう伝えたことを明らかにした。またハキーム・ジェフリーズ下院民主党院内総務も撤退を求めた。長年の盟友であるアダム・シフ上院議員(カリフォルニア州選出)とルーベン・ガレゴ上院議員(アリゾナ州選出)も支持を撤回した。スウォルウェル氏の選挙対策共同委員長を務めていたジミー・ゴメス下院議員は、委員長を辞任したと発表した。
スウォルウェル氏の労働組合担当連絡役を務めていた上級顧問のコートニー・ピュー氏はCNNに対し、「疑惑の深刻さを知った直後に選挙陣営を離れた」と語った。事情に詳しい関係者によると、10日には他にも複数のスタッフが選挙陣営を去り、残ったスタッフは別の仕事を探しているという。
スウォルウェル氏を支援する独立支出団体「カリフォルニアンズ・フォー・ア・ファイター」の広報担当者は声明で、「深刻な疑惑を受け、当団体は選挙活動を直ちに停止する」と述べた。また、民主党の選挙活動に不可欠な資金調達プラットフォームであるアクトブルーは、スウォルウェル氏の陣営が寄付を受け付けていないことをオンラインで発表した。
カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏は、スウォルウェル氏に直ちに撤退を求めることはしなかったものの、声明の中で「今後詳細が把握できるとみられるが、複数の情報源からこれらの疑惑は非常に憂慮すべき事態であり、真剣に受け止めなければならない」と述べた。
今回複数の女性たちがスウォルウェル氏を性的不正行為で告発したとの内容は、CNNとサンフランシスコ・クロニクル紙が報じた。報道を受け、知事選でのスウォルウェル氏のライバル数人も同氏に撤退を求めている。
次々と新たな非難声明が発表される中で、スウォルウェル氏への圧力は高まっている。投票日まであと数週間という時期に、これらの疑惑が混戦模様の知事選を揺るがしている。候補者はいずれも有力な民主党6人と共和党2人。予備選を戦った後、党派を問わず上位2人のみが本選に進出する。
CNNは、スウォルウェル氏による様々な性的不正行為を訴える4人の女性に話を聞いた。具体的な行為の内容は、不適切なメッセージや写真の送信から望まないキスや接触など多岐に渡る。このうち1件はレイプ疑惑だった。
スウォルウェル氏のスタッフだった当該の女性は、同氏が泥酔状態の自分をレイプし、あざや出血を負わせたと証言している。スウォルウェル氏はこの告発を強く否定している。
民主党の政治に関心を持ち、オンラインでスウォルウェル氏と知り合った女性は、同氏と夜遊びした後ホテルの部屋でひどく酔っぱらってしまい、何が起こったのかほとんど覚えていないと述べている。その夜はバーで同意なくキスをされ、脚を触られてもいたという。
スウォルウェル氏から一方的にヌード写真を送られたと証言した別の女性は、ソーシャルメディアクリエーターのアリー・サマルコ氏だ。同氏は当初、政治について話し合うためにSNSでスウォルウェル氏に連絡を取ったという。当時は1000人ほどしかフォロワーがいなかったため「まさか返信が来るとは思わなかった」が、実際に返信があったと明らかにした。
スウォルウェル氏は、こうした女性たちの主張を否定している。
「これらの疑惑は虚偽であり、州知事選の最有力候補に対して選挙の直前に浮上したものだ」と、スウォルウェル氏はCNNへの声明で述べた。「私は検察官、そして下院議員として20年近く公務に携わり、常に女性を守ってきた。事実に基づいて自らを弁護し、必要であれば法的措置も講じる」
スウォルウェル陣営の広報担当者に対し、10日に同陣営から離脱した件についてコメントを求めたが回答はなかった。
