KNB北日本放送

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今月4日、富山県内に吹き荒れた強風による被害が新たに判明です。県内の農業用ビニールハウス200棟以上で、ビニールが破れるなどの被害が出たことがKNBの取材でわかりました。森本記者がお伝えします。

森本千瑛記者
「3日前の強風の影響で破れてしまったビニールハウス。 中には一面小松菜が残ったままです」

富山市大沢野地域の西塩野で、コマツナなどを栽培しているSORAMOTOです。

長さおよそ30メートルのビニールハウスが22棟ありますが、今回の強風では、そのうち11棟でビニールが破れたり、散水設備が壊れたりする被害が出ました。

ハウスの中で栽培していたコマツナは…

SORAMOTO 山崎修平代表
「葉っぱがすれて…これはもう出荷できないですけど…処分ですね」

コマツナは収穫の最盛期を迎えていただけに打撃は大きく、また繁忙期と重なったため、対応に手が回っていません。

SORAMOTO 山崎修平代表
「これの復旧というか、作業もある中で、この時期ネギとサトイモの定植もあるんで、それもやらなくちゃいけないのに、今この状況なんで本当に困っていますね」

ビニールハウスの修繕を早く行いたいと話す山崎さん。しかし、そこに追い打ちをかけるのが中東情勢です。石油製品であるビニールの入手が滞っています。

SORAMOTO 山崎修平代表
「このビニールのフィルムがいつになるかわからないって言われてて、値段も上がってて…」

手持ちの遮光ネットをかぶせたり、被害が比較的少ないものは貼り合わせたりしてしのいでいますが、今後の見通しは立っていません。

SORAMOTO 山崎修平代表
「材料が本当に入って来ないっていうのは、不安でしかなくて…致命的ですね」

一方、富山市馬瀬口にあるJAあおばの、イネの苗を育てる大山育苗センターでも、29棟あるビニールハウスのうち半数近くで被害が出ました。幸い苗は中にまだありませんでしたが、このあとコシヒカリなどの育苗を行う予定だっただけに、破れたビニールの撤去や修復に追われています。

JAあおば大山営農経済センター角義孝主任
「1週間ずれていたら危なかったですね。1棟に(苗が)565枚入るものですから…結構な量ではありますね。予定は大分狂ってしまう」

県に問い合わせたところ、県内では農業用ビニールハウス223棟で被害があり、このうち18棟では、骨組みが折れるなど全壊や半壊となっています。

また、倉庫などの屋根がはがれる被害も11の施設で確認されました。

特に富山市や立山町、砺波市や南砺市などで被害が大きいということです。

今回の強風被害について、県は当時、暴風警報が出ておらず、注意報どまりだったことなどから、現状、被害のとりまとめを公表していません。今後、公表するかどうかは、被害状況などを見て判断するとしています。