埼玉県

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 埼玉県の羽生市消防本部は6日、救急隊員らが先月下旬に119番による出動要請を受けた際、退職職員の見送りをしていて出動が遅れる事案があったと発表した。

 発表によると、同本部の玄関前で行われた見送りに、救急隊員3人を含む約40人の職員が参加した。指令室員が指令システムによる音声で出動指令を行ったが、強風だったこともあり救急隊員に指令が伝わらなかった。3分後、庁内放送で改めて指令を行い、ようやく出動した。

 救急隊員が到着した際、家族が119番した70歳代男性は心肺停止状態で、医療機関に搬送されたが、その後死亡した。同本部によると、医療機関は、出動の遅れと死亡との因果関係はないと説明しているという。

 同本部は遺族に謝罪し、見送り行事も廃止した。山崎武則消防長は「救急出動の遅延が発生したことを重く受け止め、市民からの信頼回復に全力で取り組む」とのコメントを出した。