“もう1人のバッジョ”もイタリアの凋落にため息 「もうこんな光景を見るのはウンザリ」「次のバッジョやヴィエリを無駄にしている」
イタリア代表は北中米W杯出場をかけたプレイオフでボスニア・ヘルツェゴビナ代表にPK戦の末敗れ、3大会連続で本大会出場の切符を逃した。
イタリアが最後に出場したのは2014年のブラジル大会だが、この大会はグループリーグ敗退。その前の2010年南アフリカ大会もグループリーグ敗退。2006年のドイツ大会でフランスを破って4度目の優勝を成し遂げたことが、まるで夢だったかのように凋落の一途を辿っている。
「正直に言って、私の時代から大きく変わってしまった。私がプレイしていた頃のように、ユース育成に力を入れていない。当時は本当に素晴らしいサッカー選手を輩出していたのに。今のイタリアサッカー、セリエAはつまらない。昔はカウンターアタックとスピードが重視されていた。集中力が高く、戦術も優れていたのに。(今日では)彼らはただボールをパスし合って楽しもうとしているだけだ。彼らはそれを楽しんでいる……・正直に言って、もうこんな光景を見るのはウンザリだ。サッカー本来の姿が失われてしまった」
バッジョ氏は若手がきちんと育成されず、すぐに結果を出せる完成された選手ばかりが求められていることが間違っていると語っている。
「イタリアには才能豊かな選手がたくさんいるが、それに見合った評価を受けていない。育成もされず、セリエAで活躍する機会も得られていない。私たちのリーグは、完成された、すぐに活躍できる選手を求めているんだ。もはやスーパースターを育成する必要はない。イタリアサッカーの99.9%は外国人だ。イタリア人選手がトップチームに食い込むのは至難の業だ。私でさえ、今なら苦労するだろう」
「なぜなら、もうすべてが埋まっていて、人材が溢れかえっているからだ。そう、私たちは次のロベルト・バッジョ、ヴィエリ、カンナバーロを無駄にする道を歩んでいるんだ。危険な状況だ。この状況を変えなければ、どうなるか分からない。毎年、ユースアカデミーから4〜5人の選手をトップチームに送り込んで、そこで経験を積ませるべきだ。そうすれば、必要に応じて彼らの価値を高め、売却もできる。昔はそうだった。そうやってやってきたんだ」
イタリアが誇る“もう1人のバッジョ”は、このままではイタリアサッカーの未来が危ないと警鐘を鳴らした。再びアズーリが国際大会で輝く日はやってくるのか。そのためにはリーグの在り方や若手の育成など、さまざまなことを見直さなければならないようだ。
