FBS福岡放送

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日本時間の2日午前、アメリカのトランプ大統領は今後2週間から3週間、イランへの激しい攻撃を行うと表明しました。終わりの見えない中東情勢、私たちの健康を守る場所にも影響が及ぼうとしています。

福岡県新宮町の歯科医院です。

■SHIN DENTAL OFFICE・田中愼之輔 院長
「外科処置をした後や、血が出るような処置をした後の消毒で(使う)。このように先端の原材料が石油なので、入ってこなくなる。」

消毒容器のノズルは使い捨てです。1日に20個ほど使いますが、石油由来の原材料でできているため、今後の入荷に不安があるといいます。

診療で使う手袋も、歯の詰め物の充てん器も石油由来のため、不安が募ります。

■田中院長
「今後、最悪のシナリオになると、患者さんが来て治療する時、ほとんどがプラスチック製品なので使いたくても使えない、そもそも治療できないということになり、とても困る。」

地域医療を担う福岡市城南区のクリニックでも。

■森野里奈記者
「病院内には様々な医療用資材がありますが、多くの物にプラスチックが使われています。」

注射器や点滴用具、使い捨ての医療用手袋など、4月から最大で2割ほど値上がりするといいます。

中東情勢の悪化で、原料となる石油の価格が上がったためです。

■看護師
「手袋は、なくてはならないですね。(1日に)看護師1人あたり10組以上は使っているのではないかと思います。」

さらなる不安は。

■もとむらクリニック・本村明 理事長
「値上がりよりも必要な物品がそろうかどうか、購入できるか、購入の維持ができるかどうかが一番不安ですね。」

必要な医療用品は1か月分以上の在庫があるため、当面、診療に影響はありませんが、これまで注文から1日で搬入されていたものが1週間待ちになるなどしています。

■本村理事長
「今のところ在庫管理ができているので、しばらくは問題ないですが長引くと不安があります。」

政府は3月31日、原油や石油製品など重要物資を確保するため、省庁横断型のタスクフォースを設置しました。

■高市首相
「海外を含めたサプライチェーン全体を踏まえた、重要物資の安定供給確保のための具体的な対応方針の検討をお願いします。」

「重要物資安定確保担当大臣」に任命された赤沢経産相は、原油・石油製品について、一部、供給の偏りや目詰まりはあるものの「供給量は足りている」として普段通りの生活を呼びかけています。

私たちの健康と、中東情勢。もう、遠い話ではなくなっています。