関東バスがストライキを中止 過去には千歳相互観光バスなどがスト決行
27日、JR中央線沿線を中心に路線バスを運行する関東バスの労働組合がストライキの中止を発表。同日朝の始発から終日運休となることを予告していたが、通常どおり運行した。
低賃金や長時間労働などにより離職者が相次いでおり、会社側に賃上げなどを求めていた。ストライキが決行されていれば7265本の路線バスが運休し、約14万人に影響が出ると予想されていた。関東バス株式会社は、27日の午前0時ちょうどに公式サイトを更新。「このたびの春季労使交渉について、皆様には多大なご心配、ご迷惑をおかけいたしましたが、ストライキは中止となりました」といった文章を公開し、直前でストライキ回避の決定を報告した。
今回のストライキは中止となったが、過去には決行されたケースがある。1973年に、国鉄労働組合と国鉄動力車労働組合が順法闘争(順法スト)を決行。法令や社内規則を厳密に守りながら業務を遂行した結果、ダイヤの大きな乱れや運休が発生した。同年3月に「上尾事件」が発生し、乗客たちが暴徒化。電車のガラス戸を破る、運転士に殴りかかるといった行為がみられた。
さらに4月には「首都圏国電暴動事件」が起き、首都圏38駅で駅事務室や券売機、電車が破壊された。1975年には「スト権スト」を行い、国鉄全線が8日間運休。テレビや新聞で大きく報じられた。
近年では、2023年に千歳相互観光バスが24時間のストライキを決行。千歳市内の5路線97便が終日運休となり、約1500人に影響が出た。賃上げなどをめぐる交渉が決裂した結果の決行だった。翌年7月には和解が成立している。
海外でも大規模なストライキが行われている。ドイツでは、2月に16州のうち15州でストライキが決行された。数万人の公共交通機関労働者が参加し、バスやトラムの運行が停止した。ストライキは2日には24時間、27~28日には48時間に及んだ。
関東バスのストライキ中止には、安堵(あんど)の声が寄せられている。また、労働者の待遇改善を求める声も多い。バスは全国で運行しており、住民の生活に欠かせないものである。そのため、今回の事案が気になったという人は多いようだ。
