江の島でJリーグ6クラブのサポーターらが清掃活動 「子供たちがきれいな海で遊べるように」と柿谷氏
サッカーのJリーグ6クラブが協力した清掃活動が20日、神奈川県藤沢市の片瀬東浜海岸で行われた。NPO法人「海さくら」が日本財団と連携し、海の環境問題に取り組むプロジェクト「LEADS TO THE OCEAN(LTO)」の一環で県内の川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、湘南ベルマーレ、横浜FC、SC相模原に加え、相模川の上流に位置する山梨県からヴァンフォーレ甲府のマスコットが参加。LTOのプレイングアンバサダーを務める元日本代表FW柿谷曜一朗氏と参加者約1000人が海岸や周辺でゴミ拾いを行った。
日頃から子供の登校前に自宅周辺で一緒にゴミ拾いをするという柿谷氏はラジオ体操が終わって開始時間が来ると、砂浜を小走りで走り出してゴミ探しに出るなど気合十分。左手にゴミ袋、右手にトングを持って消波ブロックの隙間や腹ばいにならないと入れない橋の下など現役時代を彷彿させる?軽快なフットワークで精力的にゴミを集めた。「(取りやすい)大きいのは子供たちに残して」と話し、雑草の隙間や配管に入り込んだタバコの吸い殻、1センチに満たないプラスチック片など慣れた手つきで回収。「小さなものを見つけるとうれしいですね。“こんな小さいの拾っても(仕方ない)”と思う人もいると思う。でも、その一つが魚の命を救うことにもなる」と力を込めた。
「ここに来るのは5回目ぐらい。ゴミ袋がいっぱいにならなかったのは初めて。目に見えて変わってきている。これだけきれいになってきたらうれしい」
手応えを口にしながらも砂浜では「吸い殻とか埋める人もいるので」と靴で掘り返してチェック。「海水浴のシーズンになって、これを保てるのか。お酒を飲んで判断できなくなったら…。だとしても僕たちがしっかり拾います」。さらに「きれいなところはみんな捨てたくなくなる。そういう環境をつくっておけばいい。捨てることが恥ずかしい状態にできれば」と訴えた。
閉会式ではステージで「おもしろいゴミ拾った選手権」が開催。時間内でユニークなゴミや量を競う参加者の姿も見られ、アンバサダーは「“誰かが拾うだろう”ではなく“自分が拾わないと負けてしまう”というゲーム感覚でできる。子供の世代がきれいな海で遊べるようになるには僕たちがしっかりしないと。毎回楽しくて」と充実感をにじませた。
今回は各クラブのユニホーム姿で参加したサポーターがマスコットと記念撮影する場面も。「各チームが毎週戦っている中でサッカー仲間としてはみんな同じ。チームワークは無限大の可能性がある」。LTOは活動11年目を迎え、現在はJ1からJ3まで19クラブが参加して試合開催時にはスタジアム周辺などで清掃活動を行っている。柿谷氏は「全60クラブが加盟してくれることを祈って活動を続けたい」と語った。
主催の「海さくら」によれば、LTOにはサッカーを含めてバスケットボールやラグビーなど26のスポーツクラブが参加。この日の活動では70リットルのゴミ袋で可燃物10袋、不燃物4袋、缶1袋、ペットボトル1袋、瓶0・5袋と粗大ゴミが回収されたという。
