JRT四国放送

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2026年、阿波市の徳島自動車道に新たなインターチェンジが開通します。

ETC専用のスマートIC。

周辺で行われている4車線化事業も含め、その工事現場を取材しました。

こ阿波市土成町の浦池地区。

この場所で行われているのは、徳島自動車道の4車線化工事です。

トンネルの横に新たなトンネルを掘るなどして、車線を増やしています。

(記者)
「去年8月に取材した際には、手前側のトンネルの掘削工事が 行われていたんですが、その工事はすでに終了していて」
「現在は2つ目のトンネルの工事が行われています」

全長178mの浦ノ池トンネルは、2025年11月に貫通。

現在はその先の…。

(ネクスコ西日本 阿波工事区・中井 孝彰さん)
「前方に見えますのが、水田第一トンネルです」
「現在掘削を進行しているトンネルで、本日時点で約33mの掘削地点となっています」

地盤が柔らかいため発破は行わず、重機で掘削。

全長540mのトンネルを、1日約3mのペースで掘り進めています。

この工事区間では、7.7キロの4車線化が行われています。

トンネル7本、橋9本を架けるなどの工事の工期は2029年までですが、その後、舗装や関係設備の工事が行われるため、供用開始時期は未定です。

一方、開通の目途が立っているものも。

それが…。

(記者)
「私の後ろを通っているのが、徳島自動車道です」
「この付近では今、阿波市場スマートインターチェンジの建設工事が行われています」
「あちらが高速道路への入口、そして、あちらに見えるのが出口です」

土成ICと脇町ICの間、阿波市市場町に建設中のETC専用「阿波市場スマートIC」です。

(ネクスコ西日本 徳島工事事務所・池田順一 所長)
「今、土工工事、橋梁工事終わっているので、年内の完成に向けて頑張っている状況」

そして、このICにはある特徴が…。

(ネクスコ西日本 阿波工事区・住友怜央さん)
「徳島方面に向いてのONランプと、徳島方面から愛媛方面に向いて降りるOFFランプ。この2本の系統となっております」

事業費や地形の制約などから、徳島方面への入り口、徳島方面からの出口しか設置されていません。

逆にいえば、このインターから愛媛方面へ行ったり、徳島方面へ向かう途中でこのインターから降りることは出来ません。

現在は年内の開通に向けて、舗装や標識などを設置する工事が行われています。

(ネクスコ西日本 徳島工事事務所・池田順一 所長)
「高速道路にすぐアクセスできるようになりますので、地域住民の利便性の向上、企業立地などの効果を目的に事業を進めている」

接続する市道の整備などに国の補助などを活用しながら、2026年度までで約11億円予算を計上した阿波市は、観光振興や防災拠点、アエルワへのアクセス向上、市外への救急搬送時間の短縮などにも期待を寄せています。

また、周辺の企業を取材すると、こんな効果も…。

(リブドゥコーポレーション徳島市場工場・井内久 製造課長)
「採用面で、かなりメリットがあると思います」

市場町で大人用紙オムツを製造するこの工場では、高速道路通勤に手当を支給していて、新たにインターができれば、徳島市などからの人材の獲得がしやすくなると期待しています。

(リブドゥコーポレーション徳島市場工場・井内久 製造課長)
「土成(から)工場まで20分以上かかるが、阿波(市場スマートICから) だと5分くらいで降りれると思うので、(通勤)時間は大分短縮される」

また、逆に徳島市などへの高速通勤もしやすくなリ、阿波市内の定住促進効果も期待されています。

一方で物流面では、これまでの市議会で「市内の大半の運送業者が利用する見込みがない」、「農産物の輸送では、高速道路はコストに合わない」などと指摘されていて、取材でも「関西へは板野インターから高速に乗った方が、時間・コスト面で優れる」といった声が聞かれました。

阿波市は、このスマートICについて「新しい人の流れを産み出し、市の強みである農業を流通で支える重要なインフラになると考えている。今後、観光地のPRや企業誘致などに取り組む」としました。

今後、いかに利便性を向上させ、企業や一般利用者に対して、PRしていくかが課題となります。