これが新時代マウス。魅惑のクリック感があるロジクール「G Pro X2 Superstrike」
ゲーミングマウスの中でも、プロ中のプロに向けて開発されたのがロジクールの「G Pro X2 Superstrike」。
クリック感覚をいまだかつてないレベルでカスタマイズ、微調整できるのが魅力。数ミリ秒の差で勝負が決まる、そんなプレイのためのマウスです。さすが、世界最高のeスポーツアスリートと共同開発しただけのことはありますね。
ガチプロゲーマーではないものの、一般ゲーマーではある米GizmodoのKyle Barr記者がレビューしました。
日本では2万9150円で販売。2月19日に発売されたばかりですが、ロジクール公式サイトではすでに品薄です。
誰がなんと言おうと、パソコン周辺機器には常にイノベーションの余地、伸び代があると僕は信じていて、このマウスもそれを証明しています。
一般的にほとんどのマウスが同じ仕組みのセンサー、似たようなエルゴノミクス仕様、そして同じようなクリックメカニズムで競っていますが、そこにまったく違う方向から切り込んだのがロジクールの「G Pro X2 Superstrike」です。
機械式スイッチや光学式スイッチといった従来の技術ではなく、クリックの深度を磁場を使って検出する仕組みを採用。そのクリック感は、カスタマイズ可能なハプティック方式。
初代モデルでありながら、市場に今あるハードコアゲーマー向けゲーミングマウスの中では、すでにトップに踊り出た存在だと思います。
今までにない魅惑のクリック感
ゲームにおいて、多くの操作技術が磁場操作に移行しつつある昨今。
ゲームコントローラーのホールエフェクトスティックがその最たる例で、耐久性の高さが魅力です。
キーボードも、従来のメカニカルスイッチではなく磁場スイッチを採用したものが増えており、これらの製品はアクチュエーションポイント(どれほどキーを深く押せば反応するか)をユーザーが設定できるのがメリット。
こうした他の事例を見るだけでも、G Pro X2 Superstrikeの耐久性の良さとカスタマイズ性の高さを垣間見ることができますが、ロジクールのG Hubアプリを使えば、これが簡単に設定できるのも嬉しい。
使って最初に感じるのは、今までになかったクリック感覚。「カチッ」というおなじみのクリック感ではなく、「ドスッ」というか、「ストッ」というか。光学スイッチにはなかった、より自然で軽い、でも物足りなくもない非常に魅力的な感覚なんです。
基本のポーリングレートは8000Hz(ワイヤレスモード)で、DPIは100から4万4000の間で調整可能。完全にプロ向け、eスポーツ向けです。とはいえ、こういうスペックの数字を無視しても、実物を触ったら欲しくなる魅惑のクリック感があります。
カスタマイズ最高峰
キーの押し込みの深さはカスタマイズ設定可能ですが、これは、リセットポイントも設定できるということ。これによって高速連打のラピッドトリガーができるわけです。ラピッドトリガー発動マウスとなると、一部のゲーマーはざわつくと思います。
というのも、『エーペックスレジェンズ』では、最先端ラピッドトリガー機能を持つマウスは、チートとして扱われたという報告の声もあるから。
微妙な扱いですが、まぁ間違いなく言えることは、1分間のクリック数は、これで更新される可能性があるということ。ちなみにギネス記録保持者は、1分間に760クリック(1秒約12クリック)の記録を持つYiğit “Yigox” Arslanさん。
しかしゲーマーとして気になるのは、ギネス記録よりも高速クリックでゲームプレイがどう変わるか。『VALORANT』や『カウンターストライク 2』のスキルはこれで向上するのでしょうか。
答えはYESであり、NO。カスタマイズ性が高いだけに、ハプティックやDPI、ラピッドクリックなど各種設定を自分のベスト値にうまく設定できさえすれば、プレイは向上するでしょう。
ちなみに、僕はプロゲーマーではないものの、FPS系・RTS系をプレイしていたときに、G Pro X2 Superstrikeによって自分のプレイが改善、強化されているのを感じました。特に『カウンターストライク 2』。『HADES II』のようなクリック多めのゲームも然り。
で、この設定で役立つのが先述したロジクールのG Hubアプリ。5つのボタンの機能割り振りからクリックカスタマイズまで、ありとあらゆることをここで設定できます。
アプリにはプリセット(DPIやポーリングレートの数値などのあれこれを設定してある)が11パターン用意されています。さらにガチ勢向けには、縦軸横軸の各カーソル速度を別々に設定することも可能。
そして、カスタマイズで真の力を発揮するのは「HITS」タブにあり。HITSとは、Haptic Inductive Trigger Systemのことで、ロジクールの独自技術。このおかげで、マウス左右のボタンそれぞれにアクチュエーションポイント、ハプティックの設定ができ、左右で異なるクリック感を作ることができます。
この微調整、自分好みのど真ん中を探って設定できるのがまさに神。これこそが今までにないカスタマイズ性で生み出される、かつてないクリック感なのです。
Razer最高峰比較
すでに市場には、最高峰と呼ばれるゲーミングマウスがたくさんあります。
G Pro X2 Superstrikeの前は、Razer DeathAdder V4 Proが僕のお気に入りマウスでした。手に馴染むエルゴノミクス性はもちろん、最新世代の光学スイッチと低遅延接続が気に入って愛用していたマウスです。
そこで、クリック回数を、ロジクールとRazerの最高峰マウスで比較テストしてみたところ、RazerのDeathAdder V4 Proは、30秒で179クリック、1秒5.97クリック。ロジクールのG Pro X2 Superstrikeは、188クリックで、1秒6.27クリック。
ただし、正直このクリック数の差でゲームプレイに差は出ないと(少なくとも僕は)思いました。
一方で、差を感じたのは自分の体感ベースでのクリックの感じ方。G Pro X2 Superstrikeの方がスムーズで、連続クリックではクリックからクリックへ誘われているよう。一方で、Razerは連続クリックで指の動きが詰まり、時折クリックミスが生じることも。まぁ、ギネス記録保持者Yigoxさんの記録には遠く及びませんが。
その反面、DeathAdder V4 Proには、接続の強みがあります。付属の半球型ドングルのライトで、接続の強度やバッテリー残量をチェックできるのも好きなところです。
デザインがなぁ
クリック感に魅せられつつも、気になるのはデザイン。どうも僕の手にはサイズと形状がフィットしない気がします。いや、フィットはするんですけど、もっとフィット感がいいマウスあったなというくらい。それでも、魅惑のクリック感が勝ちますけどね。
G Pro X2 Superstrikeには、上部にある左右クリックボタンの他に、左サイドにボタンが2つ、あとホイールボタンがあり。
重さは61グラム。軽いけれど、業界最軽量ではないです。HyperX Pulsefire Haste 2 Miniが59グラムなので。もっと言うと、Razer Blackadder V4 Proなんて56グラムなので。ただ、eスポーツアスリートじゃなければ、これらの重さは誤差。使っていて気づかないレベルだとは思いますね。
また、滑りは人によっては物足りないというか、もうちょっとスムーズでもいいと感じるかもしれません。
デザインに関して個人的な意見を言わせてもらうと、左右非対称でもよかったのでは? と思っています。掌の形やグリップに合わせててもよかったのになと。
あとはシンプルに見た目。なんだろう…。これも個人的見解ですが、どことなくダサい。「X2」とかそんなにデカデカと書かなくても…。
バッテリーもちは90時間。ハプティックフィードバックは、DPIを考慮すると実に妥当かと。レビューで10時間ほどプレイして10%ほどバッテリーが減ったので、ほぼ公式に宣言されている通りです。
RazerのDeathAdder V4 Proはバッテリーもち150時間ですが、USB-Cケーブルを持たずに旅行でも行かないかぎり、これもあまり差は感じないと思います。
総評
マウス新時代到来といっても過言ではないかと。初代モデルでありながら、すでにトップクラスのゲーミングマウスに。
例えばRazerのBlackshark V3 Proは(ヘッドホンですが)、その性能の良さからゲーム世界の足音や銃声を従来以上にキャッチすることができ、そのおかげでプレイが向上します。
G Pro X2 Superstrikeは、そういう意味ではプレイにそこまで明確な差をつけてくれるアイテムではありません。他のプレミア級ゲーミングマウスと比較しても、プレイに差が出るかと言われると難しい。少なくとも一般ゲーマーには難しいでしょう。
しかし、G Pro X2 Superstrikeの登場で、マウスが新しい時代に突入したことは理解できました。
いいところ:カスタマイズ性が非常に高いクリック感、極上のクリック感、DPIの高さ、正確かつ軽い
残念なところ:デザインの好みわかれそう、エルゴノミクス性でいうともっといいのは他にあるかも
Source: Logicool
