ほんの少しの違いで体の調子が大違い!? 健康を左右する「アルブミン」の理想値とは【DON’T DIE 100歳まで健康に生きるアルブミンの法則】
0.1g/dlでも大違い!「アルブミン値」が体の調子を左右する
アルブミン値とは、血液中に含まれるタンパク質の一種であるアルブミンの濃度を測定したものです。アルブミンは体内の栄養状態を反映する重要な成分であり、主に肝臓で合成されます。そのため、アルブミン値は栄養状態の把握に加え、肝臓や腎臓の機能を評価する指標として、健康診断などで広く用いられています。アルブミン値の測定は、ほとんどの健康診断における血液検査項目に含まれている、一般的な検査です。
厚生労働省が定めたアルブミン値の基準値は3.8~5.3g/dlとなっており、健康診断などでは3.8g/dl以上であれば正常と診断されます。しかし私は、今までの臨床経験から、目標値を4.5g/dl以上と高めに設定することをおすすめしています。
なぜならアルブミン値が4.1g/dl以下になると、新型栄養失調(カロリーは足りているものの、タンパク質やビタミン・ミネラルが不足する栄養障害)や高齢者に多い低栄養の症状が現れ始めることがあるからです。
さらに、3.6g/dlを下回ると、肝機能の低下をはじめとする内臓機能の不調が生じやすくなり、腎臓病や炎症性疾患などのリスクが高まります。この水準以下の数値は、体が非常に危険な状態にある可能性が高いと考えられます。
アルブミン値が低下する主な原因として、タンパク質の摂取不足や、消化・吸収機能の低下による消化吸収障害が挙げられます。アルブミン値は、いわば「体の元気度を示す指標」であり、見方を変えれば老化の進行を映し出す目安ともいえます。アルブミンが不足すると、栄養素を全身へ十分に運ぶことができなくなり、筋肉や血管の維持・修復が滞ります。その結果、体力や免疫力の低下を招くことになり、やがて全身の衰えへとつながっていきます。
私はこれまで10万人を超える患者さんを診てきました。中には親子三代で健康管理のために受診されている方もいらっしゃいます。その方々のアルブミン値をつぶさに観察し続けた結果、4.5g/dl以上の値になると、見た目から変わってくる人が多いことが分かりました。若々しく健康であるためにも、最終的にはアルブミンの理想値である、5.0g/dl以上を目指し、維持することが大切です。
健康診断の基準値より高いアルブミン値を目標に
若々しく健康であるために アルブミンの目標値は4.5g/dl以上に設定
厚生労働省によるアルブミンの基準値の下限は3.8g/dlですが、4.1g/dl未満でも特定の栄養素が不足した軽度栄養失調と判定されることがあります。目標は4.5g/dl以上に設定しましょう。上記表の通り、厚生労働省が定める基準値には、実際の健康状態との間に大きな乖離があるので注意が必要です。
【出典】『DON’T DIE 100歳まで健康に生きるアルブミンの法則』著:栗原毅/栗原丈徳

