PC価格の上昇は? AI PCの売れ行きは?――活況続くPC市場【道越一郎のカットエッジ】
1月現在でのPCのスペックを見ると、ノートとデスクトップでは、ノートが9割を超える構成比を占めている。依然PCと言えばノート、という状況だ。メモリー容量では、ほとんどが16GBモデル。構成比は8割を超えている。それまで主流だった8GBから24年9月あたりで逆転した。搭載CPUでは、インテルのCore i5系が2割弱で最多。次いでアップルの M4チップ、AMDのRyzen 5、Core i3系、Core i7系がそれぞれ1割強という構成だ。クアルコムのSnapdragon搭載モデルはごく少数にとどまっている。またNPU搭載モデルについては、1月現在で31.0%まで広がってきた。独自のチップでAI PCをけん引してきたアップルは既に搭載率100%。遅れて追いかけるWindowsモデルだが、ここにきて構成比が上昇。18.2%まで上昇してきた。特に富士通の搭載比率が高く、26.7%と3割に迫る勢いだ。
メーカー別の販売台数シェアは月ごとに大きく変動している。この1月では、富士通とNECが20.0%で並んでトップ。平均単価も似通っており、富士通が13万9900円、NECが13万8800円だった。3位は14.7%のASUSで2強を追いかけている。4位がレノボで12.4%、5位はアップルで9.2%だった。面白いのが昨年11月。Windows10のサポート終了特需の反動減でWindows勢が落ち込んだ。しかしアップルが販売を伸ばし、その穴を埋めるような動きを示した。MacBook Airの価格が大きく下がったことで人気を集めた。こうした動きもあり、市場全体としては活況を維持してきた。
昨年秋以降、メモリーやストレージ価格の高騰が続いているが、PC市場への影響は今のところ軽微だ。しかし、既に値上げを表明しているメーカーが複数あり、3月の年度末商戦あたりから価格は上昇に転じそうだ。(BCN・道越一郎)
