Microsoftが2025年1月29日に、中国のAI企業・DeepSeekが開発したDeepSeek-R1をAI開発のための統合プラットフォームであるAzure AI FoundryとGitHubモデルに導入したことを発表しました。

DeepSeek R1 is now available on Azure AI Foundry and GitHub | Microsoft Azure Blog

https://azure.microsoft.com/en-us/blog/deepseek-r1-is-now-available-on-azure-ai-foundry-and-github/



DeepSeek-R1 is now available in GitHub Models (Public Preview) - GitHub Changelog

https://github.blog/changelog/2025-01-29-deepseek-r1-is-now-available-in-github-models-public-preview/

Microsoft brings a DeepSeek model to its cloud | TechCrunch

https://techcrunch.com/2025/01/29/microsoft-brings-a-deepseek-model-to-its-cloud/

Microsoft makes DeepSeek’s R1 model available on Azure AI and GitHub | The Verge

https://www.theverge.com/news/602162/microsoft-deepseek-r1-model-azure-ai-foundry-github

DeepSeekが開発したDeepSeek-R1は、OpenAIの推論モデル「o1」と比較してトレーニングコストがわずか4%程度でありながらo1と同等の性能を発揮することが報告されているほか、DeepSeek-R1はMITライセンスの下でオープンソース化されており商用利用や改変が可能です。そのため、DeepSeek-R1はAI業界に大きな衝撃を与えており、中国製AIの台頭が懸念された結果NVIDIAの株価が一時約17%暴落しました。

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そんなDeepSeek R1を、Microsoftは自社のAI開発統合プラットフォームのAzure AI Foundryに導入すると発表しました。Microsoftは「Azure AI Foundryのモデルカタログを拡大し続ける中で、開発者や企業がどのようにAIを活用するかを見るのが楽しみです。DeepSeek-R1は、現実世界の課題に取り組む開発者に変革的な体験を提供することができます」と述べています。

Microsoftによると、将来的にユーザーはAIをローカルで実行できるPC「Copilot+ PC」でDeepSeek-R1の一部モデルを実行できるようになるとのこと。

さらに、GitHubモデルもDeepSeek-R1を導入しており、GitHubは「DeepSeek-R1はディープラーニング、自然言語処理、およびコンピュータービジョン機能を強化するために設計された671BパラメータAIモデルで、幅広い可能性を提供し、迅速な洞察を提供し、ユーザーはさまざまなアプリケーションでAIの可能性を探求することができます」と評しています。



一方、DeepSeek-R1は「OpenAIのシステムからデータを不正に抽出してトレーニングを行った」という疑惑が持ち上がっており、MicrosoftはDeepSeekに対して調査を行っています。また、セキュリティ面の懸念および倫理面の課題があるとして、アメリカ海軍ではDeepSeekのAIの使用を全面的に禁止しています。

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しかしMicrosoftは「Azure AI Foundryの一部であるDeepSeek-R1は、信頼性が高く、企業は高度なAIをシームレスに統合しながら、セキュリティや責任あるAIのコミットメントを満たすことができます。これらはすべてMicrosoftの信頼性とイノベーションに支えられています」「DeepSeek-R1は、モデルの動作の自動評価や潜在的なリスクを軽減するための広範なセキュリティレビューなど、厳格なレッドチームによる安全性の評価を受けています。Azure AI Foundryでは、企業が自信を持ってAIソリューションをデプロイするための、安全でコンプライアンスに準拠した責任ある環境を提供します」と語りました。