きょうのNY為替市場、先ほど発表の11月の米雇用統計を受けてドル売りの反応が見られており、ドル円も150円を割り込んでいる。米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が22.7万人増と、ノイズが大きかった前回からは大幅に反転した。ただ、概ね想定範囲内であったことや、FRBがより気にしているとされる失業率が4.2%に上昇している。

 今回の結果から、12月FOMCでの0.25%ポイントの利下げ期待は強化されているが、来年以降についてはなお確証が掴めないといったところのようだ。市場では、来年の早い段階で利下げが一旦停止されるとの見方も出ている。CMEのフェドウォッチでは88%の確率で0.25%ポイントの利下げを織り込んでいるが、1月については据え置きの可能性を高めている。

 パウエルFRB議長が今週の講演で「米経済は慎重に利下げを行うのに十分なほど堅調だ」と述べていたが、今回の米雇用統計はそれを裏付ける内容ではあった。

 ドル円は再び150円を割り込む展開が見られているが、早期に150円台を回復できないようであれば、目先は100日線が控える148.75円付近が意識される。

 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。

6日(金)
現行付近にはなし

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美