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熊本のベンチャー企業が開発したある技術が世界で話題となっています。

【写真を見る】“世界初”充電いらずの『電動アシスト自転車』走行中に残量が回復!?バッテリーが壊れない限り走り続ける新技術

前代未聞の「電動アシスト自転車」

ハロースペース 岩下卓利さん「今回開発したのは“加速中に発電可能”な電動アシスト自転車です」

それが『スマートEバイク』。電気の力で、ペダルを漕ぐ力をサポートしてくれる電動アシスト自転車です。

一般的な電動アシスト自転車は、使う前にバッテリーを充電し、電動アシストが作動した状態で走行できるのは約50km。

しかし『スマート E バイク』は街乗りレベルで行った走行テストで、約2年充電せずに走り続けられるという結果が。

使用されるバッテリーの寿命が約2年ということで、『バッテリーが壊れない限り走り続けることができる』前代未聞の電動アシスト自転車なのです。

実際にスタッフが体験

開発したのは熊本市に本社を置くハロースペースの代表 岩下卓利さん。普段はアプリ開発や3DCGを使ったデジタルエンターテイメント事業を行っていますが、新エネルギーの技術開発も行っています。

ハロースペースが生み出した『スマート E バイク』を実際に番組スタッフが体験してみました。

ディレクター「アシストが効いていますね。(ペダルを漕ぐのが)軽いです!」

バッテリーの残量に注目すると、電動アシストが稼働しているのにバッテリーの残量が回復していきます。加速中も発電できる“充電いらず”の世界初の技術です。

抵抗を極限までなくす技術?

このクリーンなエネルギーを生み出すシステムはソニーや京セラなどが主催する新規事業のコンテストでも高い評価を受けました。

岩下さん「(関東在住時)東日本大震災を経験しまして、当時 石油企業で働いていたのですが、原発事故もありましたし 石油事故もありました。そういった経験を踏まえて、いかにクリーンエネルギーを普及させていくかを非常に考えました」

 『クリーンエネルギーで電力を効率よく生み出せるシステムを作りたい』という想いが、この自転車に施されています。

岩下さん「発電型自転車において一番重要なのは“回生ドライブシステム”」

抵抗を極限までなくす“超伝導技術”を再現したそのシステムはどんな仕組みなのでしょうか?

岩下さん「ちょっといまは極秘です」

現在 特許出願中ということで、詳しい中身は非公開でした。

新技術は世界へ

岩下さんのアイデアを形にしたのがエンジニアでフィリピン出身のサイモンさん。自宅兼お店では“自作自転車”の販売も行う自転車店も営んでいます。

岩下さん「私は自動車から設計に入ってましたので、自転車でやろうと考えたことはなかったんです。ただサイモンさんのアイデアで『自転車でまずやってみないか?』と、具体的なアイデアや設計も提案していただきました」

大手企業とも協力し開発中

2人が開発した次世代の電動アシスト自転車は、さまざまな企業が注目しています。

この日は、海外に工場を構え、自動車関係の部品を供給する企業が、東京から試乗にやってきました。

ニフコ 福本充さん「すごく電動アシストが効いている感じがあって、非常に快適に坂を上れました。充電の手間がかからない電動アシストができれば、新しい原動力になるような起爆剤になる」

現在、商品化に向けた試作機を開発中で、そこに大手企業が背中を押します。

岩下さん「豊田通商(トヨタグループ)の『ネクスティ エレクトロニクス』さんから技術自体は革新的なものだと評価を受けてまして、基盤の開発などを協力していただいています」

加速中も発電し、走行距離を飛躍的に伸ばす新技術。自転車に限らず「さまざまな乗り物に大きな変革が起きる」と岩下さんは意気込みます。

岩下さん「自動二輪とか自動車、あらゆる電動モビリティに適応できる形で“回生ドライブシステム”をさらに発展させていきたい」

熊本発の新技術が世界を変えようとしています。