「人とは何か」を考える契機に【私の雑記帳】
CRO(医薬品開発受託機関)の大手、新日本科学会長兼社長の永田良一さん(1958年=昭和33年8月生まれ)が興味深い事を言っておられる。
『而二不二(ににふに)』─。仏教用語で、わたしもあなたも同じ所から生まれてきて、同じ所に死んでいくということで、共存・共生につながる考え。
米国でも事業を展開する永田さんは、この事を日米間を往復する飛行機の席でずっと考えてきた。
「アメリカと日本の往復で、年間800時間ぐらい飛行機に乗っていた時に、『えっ?』と思ったんですよ」
永田さんは目が覚めるような思いだったという。
未来、現在、過去をつなぐ
永田さんには子供が2人いる。この2人の子供が2人ずつ孫を産んだら、4人の孫になる。
「今のところ、3人ですけどね。4人産んでくれって一応言ってあります」
子供が2人ずつ孫を産んで4人になる。
「その4人の孫がまた2人ずつ子供を作ったら、掛けると8人になるんですよ。1世代、2世代、3世代、4世代ってなると、じゃあ千年経ったら、僕の子孫は何人になるんだと思ったんです」
永田さんはこういう問題意識から計算をしてみた。するとどうなるか?「(30世代の間に)アッという間に1兆人ですよ。僕の子孫が1兆人もいるんだと。中に産まなかったり、もっとたくさん産む子もいるかもしれないけれども」
これから、自分の直系が30世代、40世代と登場してくるけれども、「その間には1兆人の子孫がいる。僕は30代前の先祖様は1対1で見えるけれども、この先祖様から僕は1兆分の1にしか見えないんです。これに気づいたんです。而二不二ってこういうことなんだと」
未来、過去、現在という時間軸でそう考えてどうなったのか?
「そういう風な考え方をすると、今同じ時間と空間を共有しているなんて奇跡的ですよ。すごい奇跡的じゃないですか。この地球上でわれわれが今、同じ時間と空間を共有している」
永田さんは「なのに、お互いに殺し合うなんて、ものすごく馬鹿げている」と世界の現状を嘆く。
人々の幸せと自らの…
永田さんは仕事柄、国境をまたぐことが多い。飛行機の中でそんな事を考えながら、人間社会の出来事と自分の生き方をじっと考え抜く。
般若理趣経─。人間の〝大欲〟について説く経典。大欲の考え方とは、「衆生の幸せのために自己犠牲にして、そこを自分の幸せと感じ取ること」だという。
多くの人がそういう気持ちになれば、世の中に平和が訪れると筆者は思う。
ウクライナ危機はまだ続く。道理の通りにくい現実の中で諦めずに生き抜いていかねばならない。
サイエンスの世界に生きる永田さんが仏典の奥義と絡めて、真理を追求し続けておられる姿が印象的である。
『而二不二(ににふに)』─。仏教用語で、わたしもあなたも同じ所から生まれてきて、同じ所に死んでいくということで、共存・共生につながる考え。
米国でも事業を展開する永田さんは、この事を日米間を往復する飛行機の席でずっと考えてきた。
「アメリカと日本の往復で、年間800時間ぐらい飛行機に乗っていた時に、『えっ?』と思ったんですよ」
永田さんは目が覚めるような思いだったという。
未来、現在、過去をつなぐ
永田さんには子供が2人いる。この2人の子供が2人ずつ孫を産んだら、4人の孫になる。
「今のところ、3人ですけどね。4人産んでくれって一応言ってあります」
子供が2人ずつ孫を産んで4人になる。
「その4人の孫がまた2人ずつ子供を作ったら、掛けると8人になるんですよ。1世代、2世代、3世代、4世代ってなると、じゃあ千年経ったら、僕の子孫は何人になるんだと思ったんです」
永田さんはこういう問題意識から計算をしてみた。するとどうなるか?「(30世代の間に)アッという間に1兆人ですよ。僕の子孫が1兆人もいるんだと。中に産まなかったり、もっとたくさん産む子もいるかもしれないけれども」
これから、自分の直系が30世代、40世代と登場してくるけれども、「その間には1兆人の子孫がいる。僕は30代前の先祖様は1対1で見えるけれども、この先祖様から僕は1兆分の1にしか見えないんです。これに気づいたんです。而二不二ってこういうことなんだと」
未来、過去、現在という時間軸でそう考えてどうなったのか?
「そういう風な考え方をすると、今同じ時間と空間を共有しているなんて奇跡的ですよ。すごい奇跡的じゃないですか。この地球上でわれわれが今、同じ時間と空間を共有している」
永田さんは「なのに、お互いに殺し合うなんて、ものすごく馬鹿げている」と世界の現状を嘆く。
人々の幸せと自らの…
永田さんは仕事柄、国境をまたぐことが多い。飛行機の中でそんな事を考えながら、人間社会の出来事と自分の生き方をじっと考え抜く。
般若理趣経─。人間の〝大欲〟について説く経典。大欲の考え方とは、「衆生の幸せのために自己犠牲にして、そこを自分の幸せと感じ取ること」だという。
多くの人がそういう気持ちになれば、世の中に平和が訪れると筆者は思う。
ウクライナ危機はまだ続く。道理の通りにくい現実の中で諦めずに生き抜いていかねばならない。
サイエンスの世界に生きる永田さんが仏典の奥義と絡めて、真理を追求し続けておられる姿が印象的である。
