放置竹林を有効活用!日本の竹からメンマを作る技術が開発された
この季節、旬の食べ物として挙げられるのがタケノコ。炊き込みご飯・水煮・若竹煮や土佐煮・炒め物…と多くのメニューがあり、季節の味覚として楽しむ人も多いでしょう。しかし、タケノコが成長し、竹となって放置するとどうなるか知っていますか?4月5日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、「日本の竹でメンマを作る技術」に関する話題を取り上げます。
タケノコ成長による問題
小高直子アナウンサーが、春に美味しいものとして挙げたのがタケノコ。小さいうちに掘り出して食べると美味しくいただける、春の風物詩的な味です。
タケノコは、そのまま掘り出さずにいるとグングン成長して竹になります。
竹は一見風流なものですが、実は放置しておくとやがて問題になります。
小高「竹は地下茎(土の下にある茎)でどんどん増えてきて、グングン伸びて竹林になっていくって感じです。竹林だと風情がないとは言いませんが、放っておくと周りの森林を圧迫するまでに育っちゃうんです」
挙句の果てに、周囲の森林を枯らしてしまうほどの威力を持つ「放置竹林」が起こっているという一面もあります。
日本の竹では作れなかったメンマ
つボイノリオは、昔であればタケノコとして食べる以外にも切り出してカゴにしたり、家具に使ったり、様々な用途で使っていたと言います。
つボイ「今は竹に代わって、プラスチックとかいろいろな材料がありますからね。だから、竹を使わんでもええかって。
だから最終的に、放置するということにつながっていくのかもしれませんね」
こうした竹林を何とかしようと「純国産メンマプロジェクト」というプロジェクトが始動しています。福岡県糸島市で森林整備と地域活性を目的に始まった取り組みで、1〜2メートルに成長した竹を切り出してメンマに加工しようというもの。
考案したのは、日高榮治さんです。
実はメンマの原料は日本には生息していない麻筍(マチク)と呼ばれる種類の竹が使われ、中国や台湾からの輸入が大半なのです。
これまで日本で生息している竹の種類では、メンマを作るのは難しいと言われていました。
そこで日本の漬物の技術を応用するなど、5年かけて研究を重ね、日本に多く生息しているモウソウチクやマダケでもメンマを作る技術を考案したそうです。
全国で取り組む団体が増加
日高さんはこの技術を2017年に京都で開催した「純国産メンマプロジェクト」の初会合で全国の竹林整備に関わる仲間に対し公表。
さらに2020年には『美味しく食べて竹林整備―純国産メンマ作りのすすめ』(イツーソリューション刊行)も発売しました。
この活動はSNSを通じて全国に広まり、今では全国35の都府県で73の団体がこのプロジェクトに参加しています。
つボイ「タケノコって地面から出るか出ないかの方が食べ時なんですよね?
地上に出てきてしまったらタケノコとして食べられないって聞いたことあります。メンマならもうちょっと伸びても食べられる」
小高「しかも日本の竹でも作れるよってことですからね」
実際に製品化して販売したり、ふるさと納税の返礼品にしたり、様々な活用をしている団体も出てきました。
理念に共感できる方なら、個人・団体・企業・自治体問わず参加できるそうです。
「懐が温かい時にラーメンのトッピングで注文する」と話すつボイに、小高は「酒のツマミにもいい」と小声で昼間から吞兵衛のようなことを呟いて締めくくりました。
(葉月智世)
つボイノリオの聞けば聞くほど
2023年04月05日11時28分〜抜粋(Radikoタイムフリー)
