数年ぶりに記録を塗り替えた6歳の犬(画像は『Guinness World Records 2023年2月9日付「Newfypoo breaks historic record with longest eyelash on a dog ever」』のスクリーンショット)

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「世界一まつ毛の長い犬」のギネス世界記録が数年ぶりに更新された。顎下まで伸びる「17.8センチ」のまつ毛を持つのは、6歳のニューファンドランドとプードルのミックス犬だ。飼い主は愛犬について「多くの人は、このまつ毛に驚きますね」と語っている。『Guinness World Records』の公式サイトなどが伝えた。

『Guinness World Records』の公式サイトが2月9日、「世界一まつ毛の長い犬」の記録が更新されたことを発表した。「17.8センチ」の新記録を打ち出したのは、ニューファンドランドとプードルのメスのミックス犬“ココ(Coco、6)”だ。米カリフォルニア州在住のレイチェル・パークスさん(Rachelle Parks)と夫のマイケル・バビッチさん(Michael Babich)のもとで暮らしている。

レイチェルさんによると、ココのまつ毛は数年前まで14センチで当時のギネス世界記録よりも短かったそうだ。そして2022年11月頃にもう一度まつ毛を測ったところ、記録を更新することが分かり、ギネス世界記録に申請した。

まつ毛の長さを測定したのは獣医で、ココの一番長いまつ毛の先端から瞼までの長さを3回測定して確認し、2022年11月18日に記録更新となった。人間の「世界一長いまつ毛」の記録と同様に、複数のまつ毛ではなく1本の長さを競う。そしてココのまつ毛は何も加工されておらず、自然に生えていることが確認された。また獣医によると、ココの長いまつ毛は「視力に影響を与えることはない」とのことだった。

この「世界一まつ毛の長い犬」の記録だが、初めて登録されたのは2000年のことだ。スペインにいるゴールデン・コッカー・スパニエルの“スア(Sua)”が4センチの記録を打ち出したのが始まりだ。ココの前に記録を保持していたのは東京に暮らすオーストラリアン・ラブラドゥードルの“ランマル”で、2014年に17センチの記録でギネスに認定されていた。

弁護士として30年間働いているレイチェルさんは、オハイオ州トレドにある動物保護団体から当時生後3か月だったココを引き取った。ココとそのきょうだいはブリーダーのもとで誕生したが、ブリーダーの家族に緊急事態が生じた事情により子犬を売ることができなくなったため、動物保護団体にココたちを引き渡していた。レイチェルさんはその後、迷子犬としてシェルターにいた犬も引き取っており、“スキャンプ(Scamp)”と名付けた。スキャンプはココと大親友になったという。

ココへの周囲の反応について、レイチェルさんは「私たちが外出すると、ココはまつ毛だけでなく、体の大きさでも注目されます。ココは大きな女の子です。そして皆さんは、ココのまつ毛に驚きますね」と話す。さらにココのことを「犬に望みうる最高の優しさを持つ犬です。ココはどんな犬や人間にも愛情を示しますし、毎日庭に現れて一緒に遊ぶウサギのことも大好きなんです。ココはお尻を前後に動かしたセクシーな歩き方で、とてもユニークです」と語っている。

またレイチェルさんは、ココのユニークな日課も紹介している。毎晩午後7時になると窓際を通りすぎる黒猫がいて、ココはその黒猫に吠えるのだ。黒猫が現われない日もあるが、それでもその時間には吠えるそうだ。レイチェルさんはそんな「お茶目なココ」について児童向けの書籍の執筆を考えているという。

画像は『Guinness World Records 2023年2月9日付「Newfypoo breaks historic record with longest eyelash on a dog ever」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)