プレバト!! 夏井いつき先生の、率直すぎる人生エッセイ
芸能人のあらゆる才能をプロが査定するTV番組『プレバト!!』(TBS系)で俳句査定を担当している、俳人・夏井いつきさん、御年65歳。率直なキャラクターと、平凡な俳句を瞬く間に名句に変える"添削ワザ"で、お茶の間の人気を博している。夏井さんの番組での活躍は今年で9年目だが、番組は夏井さんの人生にどんな変化をもたらしたのだろうか? そして夏井さんは、どんな俳人人生を歩んできたのだろうか? 「女性セブン」に連載された夏井さんのエッセイをまとめた一冊、『瓢箪から人生』(小学館)が好評だ。瓢箪から駒が出るような人生の悲喜こもごもを、さっぱりとユーモアたっぷりに、かつ「結構真剣に」綴っている。
『プレバト!!』の出演オファーが来たのは、熟年再婚した現在の夫とともにマイペースな老後計画を進めていた頃だったそう。最初は単発だったが次も次もと声がかかり、そのうち夏井さんが世間に認知されるようになった。知名度が上がるにつれて仕事もどんどんやってきて、「ゆっくり余生を楽しむ」という老後計画は吹っ飛んでしまった。「人生というのは、ホントに何が起こるか分からない」。 けれど何が起こるかわからない人生を、夏井さんは楽しんでいるようだ。師匠となる俳人・黒田杏子さんとの出会いや、父親の思い出、作家・夢枕獏さんとの意外な交流など、夏井さんの人生のさまざまな出会いが、各エッセイにおさめられている。中には、『プレバト!!』のこんな裏話も。
普通の句会では、名前を伏して互選し、選ばれた句だけが取り上げられる。『プレバト‼』の「才能ナシ」レベルの句は、誰にも選ばれない類いのものだから議論にも上がらない。そんな箸にも棒にもかからない句を添削してくれと言われ、最初は面食らった。何を言いたいのかも分からない、日本語になってない句をどう直せというのかと困惑する。本気で腹も立ってくる。極めて率直な心の動きではないか。 初回収録で、今でも鮮明に覚えているのが、目の前のモニターに映るハマダさんが、何度も何度も「俳句おもろー!」と、卓を叩きながら爆笑する姿だった。面白がってもらえると、こっちもやる気になる。テンションも上がる。 そんなこんな、第一回俳句コーナー収録を終えた私は、スタジオの照明の熱に心地よい汗もかき、昨夜の酒も抜け、おおー今夜もビールが美味いぞ! と意気揚々と楽屋に引き上げた。(本文より)
さらに、自作の俳句をはじめ、佳句、笑句も多数紹介されている。本書で、お茶の間の人気者・いつき先生の新たな一面を発見できるかもしれない。
※画像提供:小学館 書名: 瓢箪から人生
監修・編集・著者名: 夏井いつき 著
出版社名: 小学館
出版年月日: 2022年8月 1日
定価: 1485円(税込)
判型・ページ数: 新書判・336ページ
ISBN: 9784093888660
(BOOKウォッチ編集部)
