ひろゆきが実践してきた「クソどうでもいい仕事」を楽しい仕事に変えるたった一つのコツ
※本稿は、西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
■つまらない仕事も楽しめる「ゲーム化」のテクニック
僕は基本的に「問題」が好きなので、仕事のトラブルであれ社会問題であれ、「さて、どうやって解決しようかな」とテンションが上がってしまう性格です。でも、ふつうはトラブル処理というと気が重くなる人のほうが多いでしょう。
じつは、そうした面倒な仕事やトラブル処理を楽しむには、ちょっとしたコツがあるんです。
それは、「ゲーム化する」ことです。
自分が不得意な作業をしなければいけないときには、「これをクリアできたら1ポイント」というように、ルールを決めて、スコアを上げるゲームにしてしまうのです。
僕もバイト時代に、この「ゲーム化」をよくやりました。惣菜売り場でバイトをしていたときに、発泡スチロールに入れた惣菜にラップをかけるという仕事があったんです。いわゆる“ダルい”作業ですよね。
でも、じつは僕は、作業をいかに速く処理するかに楽しみを見出すのは、けっこう好きなんです。なので、そのときも、シワ一つなく、綺麗にラップをかける作業を素早くするにはどうしたらいいかを考えました。
持ち方や重量バランスを毎回少しずつ調整したり、使うラップをできるだけ少なくする方法とかを試すうちに、最初のラップを持つときの指先が重要なんだとわかったり。細かなテクニックを磨いて、いろいろな条件を少しずつクリアしていくのを続けていくと、いつのまにか作業自体が楽しくなっていきました。
一つひとつの目標をゲーム化できると、イヤなことでも、けっこうこなせたりするんです。

営業の仕事でも、取引先やお客に頭を下げるのはイヤなものですが、成績表を見て「今月こんなに契約とったんだ」「同僚よりも上じゃん」となると満足感や優越感を味わえたりしますよね。たいていの人はミッションを達成できると楽しいと感じるものなので。
仕事全体をゲームとして楽しむのでもいいですし、一部の作業のスコアアップを楽しむのでもいいので、自分が楽しめるポイントを見つけるのがゲーム化するコツです。
■マイルールは「会議で必ず笑いをとる」
このゲーム化は、決められた作業以外でも使えます。
僕はかつて、取引先などとの会議に参加するときは、「必ず1回、笑いをとる」というルールを自分で決めていました。
基本的に会議は煩(わずら)わしいものですが、自分の中で「笑いをとる」というミッションを課すと、「今日はどうやって笑いをとろう」「どこでボケようかな」とワクワクしながら臨めるようになります。
笑いをとるためには、相手のキャラクターを理解しないといけないので、相手の話をちゃんと聞くようになるというメリットもあります。
このように、ゲームの要素や仕組みをビジネスや勉強に取り入れることで、楽しみながらモチベーションや効率を上げる手法は「ゲーミフィケーション」と呼ばれています。ビジネスなどでも用いられている手法なのですが、目標は別に難しいものにする必要はありません。
たとえば、「打ち合わせ後に誰よりも早く礼状メールを送る」という目標でもいいんです。単にタイムアタック競技としてやるのもいいですし、続けることで「こいつ、がんばってるな」と気にかけてくれる人もあらわれるかもしれません。
じつは、このゲーム化というのは、子どもの頃によくやっていた、「今日は道路の白線しか通ってはいけない」といった遊びと同じなんです。日常の中にあることをゲーム化するというのは、じつは誰もがやっていることなんですよね。
もちろん、本来であれば仕事自体で結果を出すのが理想でしょう。でも、モチベーションが上がらない仕事であれば、自分が楽しめる要素を見つけてゲーム化するのは、誰でも使えるテクニックなんです。
ゲーム化することでストレスを減らせる効果もあるので、クソどうでもいい仕事を振られたときには、ぜひ試してみてください。
■「切り替えスイッチ」を自分の中に持つ
ユーチューブなどでも、よく「いまの仕事が好きになれない」といった相談を受けたりします。そういう質問をする人は、前提が間違っているんですよね。まずは、そもそも「楽しい仕事なんてない」という大前提を受け入れることから始めたほうがいいと思います。
この前提を間違えている人が多いんですよね。
メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手のように、好きなことをやり続けて、才能があるからそのままプロになりましたという人は、レアケースです。社会全体から見たら、大好きなことで飯が食える人はごく少数の恵まれた人たちで、それ以外の人にとって仕事がイヤというのは当然でしょう。
基本的に会社がお金を払って人を雇うのは、イヤなことでもやってくれるからです。つまり、人がやりたがらないことをやる代わりに、お金をもらっているわけです。なので、仕事は基本的にイヤなものという大前提のうえで、どうせイヤなことをやるなら楽しくやったほうがいいよね、と考えられるかどうかなんですよね。
こうしたイヤなことを楽しむ方法が、先ほどの「ゲーム化」です。
僕も学生時代には、先ほどの惣菜売り場以外にも、たくさんのバイトを経験しました。いろいろなバイトをした中で、僕の場合、できる限りサボってお金もらうパターンと、どうせやるなら楽しくやったほうがいいよねというパターンと、2パターンありました。「楽しくやろう」というスイッチが入ったバイトはけっこう成績もよかったです。スイッチが入らないときは本当にクソバイトでしたが……。
なので、オン/オフが切り替えられるスイッチを自分の中に持っておくと、イヤな仕事でも苦にならないようになるでしょう。
同じように、「この仕事は自分に向いていない」と嘆く人も多いのですが、この考え方もやめたほうがいいです。
「自分には向いてない」と思い込んでしまうと、失敗したりイヤなことがあったときに、「だってオレ、この仕事向いてないし……」という負の感情が増幅されるだけですからね。
基本的にどの仕事も、やってみたらそれなりにおもしろいし、それなりにつまらないんです。なので、仕事は好き嫌いで選ばないほうがいいです。
■妥協できる条件を決める
日本人の恋愛結婚の離婚率は約30%ですが、お見合い結婚の離婚率は約10%なんです。お見合い結婚の場合、「そんなに好きじゃないけど、この条件だったら我慢できるよね」などと、イヤなことがあったときに自分の中で妥協できる理由が多いのだと思います。

仕事でも同じことが言えるでしょう。
「これは自分に向いている」とか「この仕事、すごく好き」という理由で選ぶと、それがある日イヤになったときに、「なんでこんな仕事やってるんだろう」となってしまうんですよね。
それよりも、「職場が近い」「給料がいい」といった妥協できる条件を決めて選んだ仕事のほうが、たとえイヤなことがあっても「給料がいいからこの仕事に決めたんだよね」と我慢できたりします。
なので、好きや向いているという理由で選ぶよりは、「こういう待遇があるならトクだよね」とか「これはそんなにイヤじゃない」といった条件がいくつかある仕事のほうが、長期的に続けられると思います。
もちろん、仕事と給料を比較して、「こんなに大変な仕事なのに給料が少ない」と思うのであれば、ムリして続ける必要はありません。さっさと別の職場や仕事を探したほうがいいでしょう。
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ひろゆき(ひろゆき)
2ちゃんねる創設者
本名は西村博之。1976年、神奈川県生まれ。東京都北区赤羽で育つ。1999年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年に株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は140万人、Twitterのフォロワー数は144万人を突破。
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(2ちゃんねる創設者 ひろゆき)
