車のフロアマットやカーペットは傷みやすい? 軽・小型車はとくに注意!? 手軽にできる対策とは

写真拡大 (全3枚)

マットだけではなく、その下のカーペットも破損しやすい!?

 クルマのボディの傷やシートの汚れには気を遣っていても、放置されがちなのがフロアマットとその下のフロアカーペットです。

 実はフロアマットやカーペットは破損することが多いといいますが、あまり目につかない部分だけに気付かないこともあるでしょう。

【画像】派手でかっこいい! 真っ赤なマット&カーペットで車内を刺激的に演出!(14枚)

 フロアマットやカーペットはなぜ破損しやすいのでしょうか。日頃のケアや破れてしまった場合の対処法などを、内装リペア専門店のスタッフM氏に聞いてみました。

フロアマットとカーペットは靴が当たって傷みやすい

 クルマに乗るたびにフロアマットのほぼ同じ場所に靴底が当たり、場合によっては踏ん張ったりすることによって生地が破損するのは理解できますが、その下のフロアカーペットも傷みやすいとは意外です。

「フロアマットの下のフロアカーペットは、積み重ねた繊維を絡み合わせた『ニードルカーペット』のような材質でできており、ある程度の強度は確保しているのですが、静粛性を確保しつつ軽量化も考慮しているためかなり圧縮されています。

 また、フロアカーペットはボディのフロア部分全体を覆うように成形されているのですが、サイドステップの辺りやセンタートンネル付近はフロアマットでカバーできないためカーペットが露出しています。

 そのため、運転席下のペダル類の脇辺りに靴が当たりやすく、擦れたり破れたりすることが多いです」

 確かに、フロアマットは通常足を置く場所を中心に敷かれていますが、よく見ると側面などカーペットだけの部分が多いことがわかります。

 そういったカーペット部には出っ張りや角があり、この辺りを擦ってしまうと破損しやすそうです。

 では、カーペットが傷みやすい車種などはあるのでしょうか。

「これまでリペアや交換の依頼をいただいたケースでは、コンパクトカーや軽自動車の運転席周辺は破損しやすい傾向があります。

 これらのモデルは、左足を置くフットレストなどが設置されていないことが多く、左足がカーペットを擦ってしまいやすいという可能性はあります」(内装リペア専門店のスタッフM氏)

 現在日本で走っているクルマの9割以上がATであり、ほとんどのクルマは2ペダルです。

 MT車には左足で操作するクラッチがありますが、ATはほとんどの人が右足でアクセルとブレーキを操作し、左足は使っていません。

 そして左足がフリーになっている状態だと、コーナリングやブレーキングで体を支えようとカーペットに当たってしまうことが考えられます。

 また、フロアマット下も意外に擦れてしまう部分で、クルマから降りるときにマットを強く踏むことでずれてしまうということも破損の原因のひとつでしょう。

クルマから降りるときフロアマットを強く踏んでしまうのは仕方ないこともありますが、運転席下のセンタートンネル付近のカーペット部分は注意すれば触れないで済みます。

 また、ATの普及によって多くの人が正しいシートポジションよりかなり後ろになっていることが多いのも、フロアマットやカーペットが破損しやすい原因のひとつである可能性もあるのではないかと思います。

 正しいシートポジションと着座姿勢であれば体はシートに固定され、通常の走行ではそこまで足を突っ張ることはないはずなのですが……」(内装リペア専門店のスタッフM氏)

 確かに、ATだと少しシートを倒した楽なポジションにしがちです。

 そうなるとコーナリングやブレーキングで体が前のめりや左右に動きやすくなり、それを抑えるためについ足が出てしまい、そのときに靴がカーペット部分を擦ってしまうことが考えられます。

 正しい着座姿勢はフロアマットやカーペットにも優しいということなのかもしれません。

日頃から簡単にできる対策は?

 フロアマットやカーペットが傷まないようにする対策はあるのでしょうか。M氏は「フロアマットは消耗品と考えてほしい」といいます。

「乗り降りするときになるべく強く踏まないように意識すると良いかもしれません。

 また、普段の乗り降りで負荷がかかるフロアマットの汚れや損傷がひどい場合は、交換をおすすめします。

 とくに中古車の場合、前オーナーの扱い方によっては損傷や劣化している場合もあります」

洗車のついでにフロアマットも洗うと長持ちする

 できるだけ現状をキープしたい人はどうすれば良いのでしょうか。

「まずは洗車したときに、フロアマットを取り外して洗ってみるのが手軽にできる対策です。

 また、フロアマットとカーペットの間に入り込んだ砂や小石が擦れてカーペットを損傷することもあるので、すき間に入り込んだ砂などを払うだけでもかなり違うと思います」(内装リペア専門店のスタッフM氏)

 それでもフロアカーペットが破れてしまった場合の補修方法などはあるのでしょうか。それとも総張り替えが必要なのでしょうか。

「状態にもよりますが、複数箇所が破れてしまったり経年劣化している場合は、総張り替えしたほうがキレイになります。

 ただし、その場合はシートを全部取り外すなど追加作業が発生することがあり、どうしても時間と費用がかかってしまいます」(内装リペア専門店のスタッフM氏)

 フロアマットは交換できるとしても、カーペットまでの総張り替えは予算的に厳しいと考える人も多いのではないでしょうか。ほかに補修方法はないのでしょうか。

「損傷箇所が大きくない場合は、一部分のみの補修も可能です。

 補修用のファイバーをカーペットに合うように染色して専用の接着剤で固めつつ、さらにファイバースプレーを散布することで目立たなくさせるリペア方法があります。

 ほかには損傷した箇所のカーペットを切り取り、新品のカーペットを貼り付ける方法もあります。方法にもよりますが、1万円前後でリペア可能です」(内装リペア専門店のスタッフM氏)

 ファイバースプレーで表面を覆う方法は、完全な補修とはいえませんが、見た目にも損傷した部分がわからないような仕上がりになるそうです。

 とりあえず見た目をどうにかしたいと考えている人は、試してみる価値はありそうです。

※ ※ ※

 いくらボディをピカピカにしても、フロアマットが汚れていたりカーペットが破れていたりしては、せっかくのきれいな状態が台無しになってしまいます。

 またフロアマットやフロアカーペットにタバコの火種や灰を落として焦がしてしまうことも多いようです。

 どうしても車内で喫煙したい人は電子タバコに切り替えてみるのも良いのではないでしょうか。