Blizzard Entertainment
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Blizzard Entertainmentが、アクションシューティングゲーム『Overwatch』のメインキャラクターの一人、McCree(マクリー)の名前を、Cole Cassidy(コール・キャスディ)に変更すると発表しました。

Blizzardは昨年末から今年はじめに表面化した社内におけるセクハラ問題を発端にいくつもの訴訟や従業員によるストライキなどに直面しており、問題の中心にいた複数の幹部社員はすでに社を離れています。『Diablo IV』などのゲームデザイナーJesse McCree氏もやはりセクハラ問題に深く関わっていたため、すでに解雇されました。しかしその名前が『Overwatch』におけるMcCreeの由来だったため、Blizzardはキャラクターの名称変更を予告していました。

新しい名前コール・キャスディを告知するアートワークには「無法者が最初に失うもの、それは”名前”だ」「その名前から逃げるってのは自分自身から逃げるのと同じだ。そいつの犯した数々の罪はそれまでの自分と、そこに立つ自分を剥離させるばかりだった」「この新しく生まれ変わったオーバーウォッチをより良いものにすべく…物事を正すべく…そいつは仲間に、そして自分に向かい合わなくちゃあならない」「かつてのカウボーイは夕日とともに去った。今。朝陽とともに世界を見つめている男はコール・キャスディだ」と紹介されています。何も知らずに読めば何を言っているのかわからない雰囲気文章にも思えますが、現実世界で起こっていたことにけじめを付けるため、罪もないのに(犯罪者の設定ですが)退場させられる「人気キャラクターのマクリー」に手向けた言葉だと思えばしっくりくるかもしれません。

マクリーがコール・キャスディに生まれ変わるのは日本時間10月27日。『Overwatch』の次回作『Overwatch 2』の足音も迫っていますが、これまでの実績とアイテムのコレクションは『2』に引き継ぐことができ、スキンやアイコン、スプレー、エモートなどもそのまま持ち越せるとのことなので、新キャラに興味があるなら、また新作が気になる人は、いまから手を染めてみても良いかもしれません。

Source:Blizzard Entertainment(Twitter)