中村正人

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 世界的ヒットを飛ばした『ソニック・ザ・ヘッジホッグ1&2』のゲーム・ミュージックなどを手がける人気アーティスト・中村正人が沖縄県恩納村に構える私邸が、10月20日から『GLAMDAY VILLA OKINAWA 中村邸』として貸出されることが発表され、9月1日から予約が開始された。

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「ホテルやリゾート運営を行うカトープレジャーグループが手がける静岡県・熱海にある『GLAMDAY VILLA海森風』同様、一棟貸切りタイプです。GLAMDAY VILLAは別荘の持つプライベート感に高級ホテルのサービスをプラスした贅沢で新しい形の宿泊施設で、1日1組限定とあり熱海の海森風は来年の1月まで予約がすべて埋まっているほどの超人気宿。中村邸も11月までは満室になっており、12月も数日空きがある程度で早くも大盛況です」(トラベルライター)

 最大9人まで利用でき、宿泊料金は1泊19万8000円から。ファン仲間や家族など、9人集めて予約すれば1人あたり2万2000円程度で泊まれる計算になる。憧れの一流ミュージシャンの別荘に泊まれると考えれば安いのかもしれないが、現地を知る人からはこんな声も。

墓地にある宿泊施設に人は来るのか

「Googleマップの航空写真で確認してもらえれば分かりますが、中村邸があった場所はもともと墓地のため、現在でも周辺にはお墓が点在します。中村邸からは海も一望できるとのことですが、実際の海岸からは少し距離があるため施設内に設置されたプールで楽しむのがメインになるでしょうね。

 周囲の目が気になる中村さんのような有名人にはそういう環境が隠れ家的な要素としてプラスに感じたのかもしれませんが、地元の人からは墓地にある宿泊施設に高いお金を出して泊まる人なんているの? という声も」(同・トラベルライター)

 予約する際も、注意が必要なようだ。

「沖縄にはシーミー(清明祭)と呼ばれるお墓参り行事が4月から5月上旬にかけて行われます。本土の人には馴染みがないかもしれませんが、沖縄のお墓は家のように広く、墓の前で親戚一同が集まって重箱を持参してみんなで食事をするのが一般的です。そのためシーミーが多く行われる4月から5月上旬の週末には、墓地周辺は“シーミー渋滞”が発生。中村邸周辺は墓が多いので、シーミー渋滞が起こることも予想されます。4月から5月上旬の週末に予約を考えている人は、これを念頭に置いていたほうがいいでしょう」(同・トラベルライター)

 そこで、予約開始後の反響や周辺の環境について『OKINAWA 中村邸』の広報担当者に電話で話を聞いた。

「9月1日の予約開始直後はそれほどでもなかったのですが、3日ぐらいたってニュースで取り上げられてから一気に予約が増え、おかげさまで年内はほぼ埋まっている状況です。予約時にヒアリングをしているわけではないので、予約者に中村さんのファンがどれだけいるかはこちらでは把握しておりません」

 最大9人まで予約できるというシステムについては、

「ベッドが9人分しかないので最大9人と記載していますが、添い寝でもよろしければ9人以上で泊まっていただいても問題ありません。お子さまの年齢にもよりますが、小さなお子さまであればプラス6人までなら問題ないかと思います。9人以上で泊まる場合も追加料金はいただきません」(広報担当者、以下同)

 熱海にある『GLAMDAY VILLA海森風』との違いをこう説明する。

「海森風は宿泊施設としてイチから作り上げたもの。一方、中村邸に関しては、中村さん個人のものを運用する形になります。中村さんが世界中から集めてきた調度品が並んでいるので、熱海の海森風とは(客室の)しつらえの雰囲気はかなり違います。調度品ひとつひとつとっても大変こだわられているので、バリなどの文化が好きな方であれば、それら調度品を見るだけでも十分楽しめると思います」

 周辺にお墓が多いという、ちょっと気になる環境についても「ネガティブに捉える観光客は少ないのでは?」と答える。

「沖縄のお墓は本土のお墓とはまったく違うものなので、お墓だと気づかない方もいらっしゃいます。ほかの施設でお墓に囲まれている場所もありますが、ネガティブな意見は届いておりません。中村邸に入ってくるところにもお墓はありますが、利用者はあまり気にならないのかなと思っております。周辺のシーミー渋滞に関しては現状リサーチできておりませんが、中村邸の目の前の道に関しては私道になっています。施設利用者以外は立ち入り禁止になるので、施設の周りに関しては問題ないでしょう」

 世界的アーティストが選び尽くした一流の施設だけに、しばらく予約が取れない日々が続きそうだ。