マイケル・チャンドラーはダン・フッカーに1回TKO勝ちした【写真:Getty Images】

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ベラトールから移籍したチャンドラーが1回2分30秒TKO勝ち

 米総合格闘技のイベント「UFC257」で現役引退から復帰となったコナー・マクレガー(アイルランド)とダスティン・ポイエー(米国)の一戦は大きな注目を浴びたが、その前座で衝撃KOが飛び出した。UFCデビュー戦となった元ベラトール世界ライト級王者マイケル・チャンドラー(米国)がダン・フッカー(ニュージーランド)に1回2分30秒TKO勝ち。最後はパンチで猛ラッシュを浴びせ、圧倒した。決着シーンをUFCが速報すると、米ファンに衝撃が走っている。

 大注目を集めたオクタゴンの舞台でチャンドラーが衝撃KOを演じた。開始2分20秒、間合いを取りながら一瞬の隙を突き、左拳でフッカーの顔面を捉えた。相手の足元がぐらつくと、これを見逃さない。キャンバスにうずくまった相手に対し、左右で連打。完全に動きが止まると、右拳を顔面に向かって打ち続ける。3発、5発、10発……。ここでレフェリーがたまらず割って入り、試合を決めた。

 わずか2分30秒で訪れた決着。実況席が絶叫する中、チャンドラーはフェンスをよじ登り、豪快にバク宙を見せ、歓喜を爆発させた。UFCデビュー戦で挙げた衝撃的な勝利。UFC公式ツイッターは「新星はそれをやり遂げた」と称賛し、決着シーンの動画を公開すると、米ファンから「凄いデビューだった」「この男は野獣だ」「UFCへようこそ」「冷酷な勝利」「なんというフィニッシュ」「信じられない!」「伝説級」「UFC史上最高のデビューだ」などと驚いた様子でネット上を騒然とさせていた。

 試合後のインタビューでは、この後に試合を控えていたポイエー、マクレガー、さらにハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)に対して「俺はライト級新王者だ。倒せるもんなら俺を倒してみろ。頂点で会おう」と挑発してみせたチャンドラー。鮮烈なオクタゴンデビューを飾った34歳の今後が楽しみになる150秒の戦いだった。(THE ANSWER編集部)