6月にスペイン代表監督の座を退任していたL・エンリケ。指揮をしたのはわずか1年だった。(C) Getty Images

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 8月29日、6月にスペイン代表監督を辞任したルイス・エンリケが、9歳の娘シャナさんが亡くなったことを明らかにした。骨肉腫との5か月にわたる闘病の末、帰らぬ人になったという。

 2018年のワールドカップ後にスペイン代表の指揮官に就任したL・エンリケだが、今年3月に「家庭の事情」を理由にアシスタントコーチのロベルト・モレノに指揮を託してチームを離れ、6月に退任していた。

 最愛の娘を失ったスペイン人指揮官は、病院関係者や周囲の対応に感謝したうえで、「君のことはとても恋しくなる。でも、いつかまた会えることを願って、この先の人生で毎日君を思い出す。君はわたしたち家族を導く星になった」と綴っている。
 
 スペイン・サッカー連盟は「今日から我々には空から光で照らしてくれる星がいる。安らかに、シャナちゃん」とツイート。スペインのペドロ・サンチェス首相も「この痛みに寄り添える言葉はない。小さなシャナを失ったL・エンリケとご家族に抱擁を」とお悔やみの言葉を綴った。

 古巣バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長も、「我々全員が、このうえなく辛い時間を過ごしている彼と奥様、ご家族を想い、支える。シャナが亡くなったことを、バルサファミリー全体が悲しんでいる」と、追悼メッセージをツイートしている。

 バルサのリオネル・メッシは「この難しい時にあるL・エンリケとご家族みなさんにお悔やみを申し上げる。監督、僕たちはあなた方と一緒にいます」とコメント。ルイス・スアレスやジェラール・ピケ、元バルサのネイマールらもSNSを通じ、かつての指揮官にメッセージを寄せた。

 レアル・マドリーのセルヒオ・ラモスは「監督とご家族に僕たちのすべての愛とサポートを。言葉がない。でも、僕たちはずっとあなたの側にいます」とコメント。また、スペイン国内に留まらず、かつて指揮を執ったローマなど、世界中からお悔やみの言葉が寄せられている。

 また、テニスのラファエル・ナダルやバスケットボールのパウ・ガソルらサッカー界以外からも、メッセージが送られている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部