中国メディア・海外網は21日、新型コロナウイルスの感染が各地に広がり、多くの人が密集するようなイベントの開催について再検討が求められているなか、日本最大のファッションイベントと言われる東京ガールズコレクション(TGC)の実行委員会が予定通り29日に同イベントを開催する判断を下したことを報じた。

 記事は、同イベントが東京の国立代々木競技場で29日に行われ、日本の著名なモデル、女優、タレントなど約90人が参加することになっていると紹介。現在までにすでに1万2000万枚のチケットが売れており、実行委員会はウイルス感染防止に向けた相応の準備と防護対策をしっかりと施したうえで予定通り開催することを決定したと伝えている。

 そのうえで、同イベント開催の判断について、日本のネットユーザーからはさまざまな意見が出ているとし「ありえない。主催者は何を考えているのか」、「外国の著名ブランドによるショーはみんな中止になったのに」、「何か問題が起きて来年できなくなってしまうことのほうが、ショックが大きい」といった批判的なコメントが出る一方、一部のユーザーは開催に理解を示しつつ「感染者が出た時のことを想定し、来場者の行動記録などをあらかじめ把握しておくといったことも、今の時期は必要だと思う」と注文を付けたと紹介した。

 十分にリスクを考慮したうえで、万全の対策が講じられるという前提、覚悟のうえで開催の判断を下したということであれば、それは一概に批判されるべきものではないかもしれない。中国のネット上では「日本は中国よりも危険な状況」という印象で固まりつつあるようだが、このような固定観念化は特に非常時には極力避けなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)